●「いくらなんでもやりすぎだろ!」
キム・ヨナのスケート靴が韓国の文化財に!?
ヨナのスケート靴をめぐり騒動

2017年1月13日 19時0分
日刊サイゾー

 1月9日に発表された韓国文化財庁の事業計画が物議を醸している。

 韓国はこれまで、歴史・文化・芸術などの分野において、

「制作完成から50年以上たった記念すべき、象徴的価値があるモノ」を

文化財に指定してきたのだが、

今年から制度を変更。

制作から50年未満のモノや建築物も

文化財として登録可能な「近・現代時期文化遺産保護制度」を導入するという。

 ところが、その記念すべき

1発目の事例として文化財登録を推進しているのが、
元フィギュアスケート韓国代表、キム・ヨナの
「スケート靴」だというのだ。

 もちろんキム・ヨナといえば、言わずと知れた韓国のフィギュア女王である。

2010年バンクーバー五輪ではフィギュアスケート女子シングル歴代最高得点を更新して、金メダルを獲得。

選手時代に一人で10回以上世界新記録を塗り替え、
女性としては初めて総合得点200点超えを達成した。

 引退後は「2018平昌五輪」の誘致活動で大活躍し、

昨年、歴代最年少で「韓国スポーツ英雄」殿堂入りを果たしたのだから、

韓国におけるキム・ヨナの存在がどれだけ大きいかは想像に難くないだろう。

 そんな国民的英雄が履いていたスケート靴を

文化財にしようとする動きに対し、

一般市民も納得しているかと思いきや、

そうではなかった。

 この報道を受け、SNSでは

「体育記念館とかに展示するならまだしも、

文化財指定はやりすぎ」

「政府のやつら、文化財の意味わかってんのか?」

「ヨナのスケート靴は、イタリア製のブーツに英国製の刃なんだけど」

「あくまでもヨナがスゴイのであって、スケート靴は関係ない」

「いっそのこと、キム・ヨナを人間国宝に!」

「パク・チソンのサッカーシューズ、パク・テファンの水着は? それも文化財にすれば?」

などといった、皮肉混じりのコメントが相次いでいる。

 もっとも、今回の騒動に誰よりも唖然としているのは、キム・ヨナ本人だろう。

つい最近も、文化体育観光部次官が

過去、キム・ヨナに対して「好きではない」と発言していたことが発覚。

「キム・ヨナはここ数年、政府からにらまれて、さまざまな不利益を被ったのでは?」

という疑惑も持ち上がっている。

 意図しないところで何かと政府から迷惑をかけられている現状を見る限り、

「キム・ヨナの最大の弱点は国籍」というファンの言葉もうなずける。

 いずれにしても、キム・ヨナのスケート靴が文化財に指定されるかどうか、

引き続き注目していきたい。

(文=S-KOREA)