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●『この世界の片隅に』キネ旬ベスト・テン第1位
アニメでは『トトロ』以来28年ぶり

オリコン [1/10 15:54]

第90回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位を受賞した
『この世界の片隅に』
 (C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」
製作委員会

片渕須直監督によるアニメーション映画
『この世界の片隅に』が、
きょう10日発表の
『第90回キネマ旬報ベスト・テン』で

邦画第1位と、
監督賞をダブル受賞したことが明らかになった。

アニメーション映画が1位に選ばれたのは
宮崎駿監督
『となりのトトロ』
(1988年)以来2度目、

28年ぶり。

監督賞にアニメーション監督が選出されるのは、今回が初となる。

片渕監督が6年の歳月をかけて作り上げた本作は、

こうの史代氏の同名漫画を原作に、

戦時下の広島・呉を舞台に

大切なものを失いながらも

前を向いて生きる女性、すずを描いた物語。

クラウドファンディングによる資金調達で製作され、

昨年11月12日の公開時に
63館だった上映館数は

1月8日には177館まで増加、

興行収入も累計11億円を突破するなど

順調に記録を伸ばしている
(すべて興行通信社調べ)。

今回のベスト・テンは
2016年に公開された作品が対象。

外国映画ではクリント・イーストウッド監督
『ハドソン川の奇跡』が
1位に輝いたほか、

個人賞では主演女優賞に宮沢りえ
(『湯を沸かすほどの熱い愛』)、

主演男優賞に柳楽優弥
(『ディストラクション・ベイビーズ』)

がそれぞれ選ばれている。


【2016年 第90回日本映画ベスト・テン】

1位『この世界の片隅に』
2位『シン・ゴジラ』
3位『淵に立つ』
4位『ディストラクション・ベイビーズ』
5位『永い言い訳』
6位『リップヴァンウィンクルの花嫁』
7位『湯を沸かすほどの熱い愛』
8位『クリーピー 偽りの隣人』
9位『オーバー・フェンス』
10位『怒り』
(次点:『海よりもまだ深
く』
『64-ロクヨン-前編/後編』)


【2016年 第90回外国映画ベスト・テン】

1位『ハドソン川の奇跡』
2位『キャロル』
3位『ブリッジ・オブ・スパイ』
4位『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
5位『山河ノスタルジア』
6位『サウルの息子』
7位『スポットライト 世紀のスクープ』
8位『イレブン・ミニッツ』
9位『ブルックリン』
10位『ルーム』

(次点:『ボーダーライン』)』


【個人賞】
日本映画監督賞=片渕須直
『この世界の片隅に』

日本映画脚本賞=庵野秀明『シン・ゴジラ』

主演女優賞=宮沢りえ
『湯を沸かすほどの熱い愛』

主演男優賞=柳楽優弥
『ディストラクション・ベイビーズ』

助演女優賞=杉咲花
『湯を沸かすほどの熱い愛』ほか

助演男優賞=竹原ピストル
『永い言い訳』

新人女優賞=小松菜奈
『溺れるナイフ』
『ディストラクション・ベイビーズ』ほか

新人男優賞=村上虹郎
『ディストラクション・ベイビーズ』ほか

外国映画監督賞=クリント・イーストウッド
『ハドソン川の奇跡』




●「この世界の片隅に」キネ旬1位
「君の名は。」ベスト10漏れる

(共同通信)

2016年公開の映画が対象の第90回キネマ旬報ベストテンが10日発表され、

日本映画の1位に片渕須直監督のアニメーション作品
「この世界の片隅に」が選ばれた。

アニメ映画が1位になったのは「となりのトトロ」
(1988年)以来。

「君の名は。」はベストテンから漏れた。

外国映画の1位はクリント・イーストウッド監督の「ハドソン川の奇跡」。

表彰式は2月5日、東京・文京シビックホールで。

「この世界の片隅に」はこうの史代さんの漫画が原作のアニメーション映画。

第2次世界大戦中の広島県呉市を舞台に、

18歳で嫁ぎ、けなげに生きる女性の姿を描いた。

01月10日(火)12:59