「どの社会にとっても、
赤ん坊にミルクを与えることほど
素晴らしい投資はない」

これは、北欧フィンランドが実践しています。

フィンランドでは、赤ちゃんが生まれると、

大きな箱に入った、ミルク、オムツ、赤ちゃんの服、育児用品など一式が、

国から無料で支給されます。


日本では、

法人税を簡単に下げて、
無駄な高速道路
無駄な空港
無駄な新幹線(北海道新幹線、九州新幹線、北陸新幹線など)
無駄なダム
無駄な港湾施設
無駄なリニア新幹線
無駄な危険な原発

こんなハコモノばかり造っているから、

この「天声人語」に書かれているような、貧困家庭が増加するのです。

安倍自民党政府は、簡単に法人税を下げたり、無駄なハコモノばかりを造って、

企業に優しい政治ばかりやって、

国民に優しい政治をやらないのです。



●「天声人語」
●天声人語
(天声人語)戦後70年のひもじさ

12月23日 05:07

 「二度と飢えた子どもの顔は見たくない」。

亡くなった野坂昭如(あきゆき)さんが語り続けてきた言葉を、

次は私たちが語っていきたいと、

永六輔さんが葬儀で述べていた。

ともに戦争によるひもじさを体験した世代である。

▼戦争が終わっても食料は乏しく、迫る冬に人々はおびえた。

東京の日比谷公園では「餓死対策国民大会」が開かれた。

遠い昔のことと思っていたが、

先日の本紙記事に胸のつぶれる思いがした。

▼貧困にあえぐ30歳の母親はよく、

ご飯にサラダ油としょうゆだけの「食事」を2人の娘に食べさせたという。

2人は腹をすかせ、

ティッシュペーパーを口にした。

次女は塩をふってかみしめた。

ろうそくの炎を見つめながら、

長女は「死んじゃうの」と聞いたそうだ。

▼夫の暴力に耐えられずに家を出て、

周囲からも制度からも孤立しがちだった。

今は生活保護で暮らすが、

「自分だけ助けてと言うのが恥ずかしく、なかなか言い出せなかった」

と母親は振り返る。

▼日本では、一人親など大人が1人の世帯の子どもの貧困率は5割を超す。

とりわけ母子家庭は厳しい。

その世帯数は1983年に比べて1.7倍に増えている。

大人もつらいが、

えてして子どもの涙は大人の涙より大粒だ。

▼「どの社会にとっても、

赤ん坊にミルクを与えることほど

素晴らしい投資はない」



英首相チャーチルは述べていた。

「赤ん坊にミルク」を

「次世代に支援」と

広く読みたい。

しっかり食べてしっかり学んでもらう。

野坂さんも願っているだろう。

■朝日新聞社