●乳幼児期からの“しつけ”は必要?
子どもの自我を大切にするしつけの方法
(暮らしニスタ)
12月13日 00:46
しつけをすることは、子どもが社会で生きていくために必要な“親の役目”。
そうは分かっていても、いつからどのようにしつけをすればよいのか、
色々な情報が溢れているし、始めてのことだしと、悩んでしまいますよね。
子どもを厳しくしつけるべきなのか、厳しくしすぎるとのびのびと育たないのではないか…など、
とくに自我が目覚め始めた幼児期の子どものしつけには悩みがいっぱい。
そこで今回は、子どもの自我を大切にするしつけの仕方についてご紹介します。
■しつけはいつからすればよい?
親の言うことをなんとなく理解するようになるのは1歳半くらいからですが、
それまでは、言葉もわからない乳幼児にしつけをしても意味がないからと、
やりたい放題にさせるのがよいのでしょうか?
例えば、足を机にあげるのをずっと注意されなかったのに、
2歳になったら急にダメだと言われたときの子どもの心情を考えてみましょう。
子どもは「なぜ今まではよかったのに、急にダメと言われるようになったのか」と
混乱してしまいますよね。
だから、まだ言葉が分からない0歳や1歳でも、
ダメなことをやったときはしつけをしたほうが、
後々子どもを混乱させることがないのです。
まだ言葉が分からない時期でも、
やってはいけないことをやったときには
「これはやめようね」と、声のトーンを落として諭すように語りかけ、
やめる方向に誘導していきましょう。
一度言っただけではもちろん乳幼児には分かりません。
やってはいけないことをやったときには、
辛抱強く何回もやめるように誘導することが大切です。
ただし、声を荒げて怒らないこと。
言葉の分からない乳幼児には、
大好きなママの怒った顔や声は
恐怖でしかありません。
また、
「帰宅したら手を洗う」
「遊んだおもちゃは片付ける」
などといったしつけは、
言い聞かせるよりも、
毎回ママと一緒にやっていくことで習慣として身についてきます。
乳幼児期のしつけで注意したいのは、
子どもが興味を持って行うことを
大人の都合でなんでもダメと言ってしまうことです。
水たまりに入ったり、こぼしながら水を運んだり、
色々な経験を通じて子どもは自然の摂理や原理を学んでいきます。
「今、子どもがしていることは本当にやってはいけないことなのか」
「大人にとって都合のよい子にするために制限しているのではないか」
など、一度落ち着いて考えてからしつけをするようにしましょう。
■自我を大切にするしつけの仕方とは?
1歳半から3歳くらいまでの時期は、自我が芽生えてくる時期です。
自我が芽生えてくれば、
自分が納得したルールを守ったり、
したいことと、したくないことをはっきり自己主張したりするようになります。
その時期に
「ダメ、いけません!」という言葉を使うと、
子どもの自我を否定する可能性があるので
しつけをする際の言葉選びに注意しましょう。
一方的に
「ダメ、いけません!」
と禁止をするのではなく、
なぜダメなのかの理由をまず説明することが大切です。
その後、
「こういうふうにしようね」
「○○ちゃんはちゃんとできると思うな」
という自我を大切にする言い方を選び、
できるだけ子どもが納得して選んで行動するように導きましょう。
もちろん、危険なことをしたときは手短に厳しく叱ることも必要ですが、
基本的には自我を尊重するしつけの方法で行いましょう。
また、しつけを成功させるには、
親と子どもの信頼関係が成り立っているという
前提が重要です。
しつけがなかなかうまくいかない場合には、
子どもとの関係性を振り返ってみましょう。
「スキンシップは足りているか」
「子どもを信頼しているか」
「子どもが求めてきたときに要求をちゃんと聞いてあげているか」
など、もしうまくできていなかった場合には
信頼関係を築くことから始めるとよいですね。
家庭でしつけがよくできている子どもは、
外に出ても自然としつけたことができるようになるもの。
将来的には、自分の所作をほめられることで、
親にしつけてもらったことを感謝する日がくるはずです。
また、挨拶や食事の作法、片付けのやり方など、
子どもは親のことをよく見てマネをしようとします。
子どもにしつけをする前に、
周りの大人が行儀の悪いことをしていないかを
今一度見直してみることも大切ですね。
<プロフィール>
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。
大学卒業後、教育関連企業に就職。
退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。
現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。
子どもの自我を大切にするしつけの方法
(暮らしニスタ)
12月13日 00:46
しつけをすることは、子どもが社会で生きていくために必要な“親の役目”。
そうは分かっていても、いつからどのようにしつけをすればよいのか、
色々な情報が溢れているし、始めてのことだしと、悩んでしまいますよね。
子どもを厳しくしつけるべきなのか、厳しくしすぎるとのびのびと育たないのではないか…など、
とくに自我が目覚め始めた幼児期の子どものしつけには悩みがいっぱい。
そこで今回は、子どもの自我を大切にするしつけの仕方についてご紹介します。
■しつけはいつからすればよい?
親の言うことをなんとなく理解するようになるのは1歳半くらいからですが、
それまでは、言葉もわからない乳幼児にしつけをしても意味がないからと、
やりたい放題にさせるのがよいのでしょうか?
例えば、足を机にあげるのをずっと注意されなかったのに、
2歳になったら急にダメだと言われたときの子どもの心情を考えてみましょう。
子どもは「なぜ今まではよかったのに、急にダメと言われるようになったのか」と
混乱してしまいますよね。
だから、まだ言葉が分からない0歳や1歳でも、
ダメなことをやったときはしつけをしたほうが、
後々子どもを混乱させることがないのです。
まだ言葉が分からない時期でも、
やってはいけないことをやったときには
「これはやめようね」と、声のトーンを落として諭すように語りかけ、
やめる方向に誘導していきましょう。
一度言っただけではもちろん乳幼児には分かりません。
やってはいけないことをやったときには、
辛抱強く何回もやめるように誘導することが大切です。
ただし、声を荒げて怒らないこと。
言葉の分からない乳幼児には、
大好きなママの怒った顔や声は
恐怖でしかありません。
また、
「帰宅したら手を洗う」
「遊んだおもちゃは片付ける」
などといったしつけは、
言い聞かせるよりも、
毎回ママと一緒にやっていくことで習慣として身についてきます。
乳幼児期のしつけで注意したいのは、
子どもが興味を持って行うことを
大人の都合でなんでもダメと言ってしまうことです。
水たまりに入ったり、こぼしながら水を運んだり、
色々な経験を通じて子どもは自然の摂理や原理を学んでいきます。
「今、子どもがしていることは本当にやってはいけないことなのか」
「大人にとって都合のよい子にするために制限しているのではないか」
など、一度落ち着いて考えてからしつけをするようにしましょう。
■自我を大切にするしつけの仕方とは?
1歳半から3歳くらいまでの時期は、自我が芽生えてくる時期です。
自我が芽生えてくれば、
自分が納得したルールを守ったり、
したいことと、したくないことをはっきり自己主張したりするようになります。
その時期に
「ダメ、いけません!」という言葉を使うと、
子どもの自我を否定する可能性があるので
しつけをする際の言葉選びに注意しましょう。
一方的に
「ダメ、いけません!」
と禁止をするのではなく、
なぜダメなのかの理由をまず説明することが大切です。
その後、
「こういうふうにしようね」
「○○ちゃんはちゃんとできると思うな」
という自我を大切にする言い方を選び、
できるだけ子どもが納得して選んで行動するように導きましょう。
もちろん、危険なことをしたときは手短に厳しく叱ることも必要ですが、
基本的には自我を尊重するしつけの方法で行いましょう。
また、しつけを成功させるには、
親と子どもの信頼関係が成り立っているという
前提が重要です。
しつけがなかなかうまくいかない場合には、
子どもとの関係性を振り返ってみましょう。
「スキンシップは足りているか」
「子どもを信頼しているか」
「子どもが求めてきたときに要求をちゃんと聞いてあげているか」
など、もしうまくできていなかった場合には
信頼関係を築くことから始めるとよいですね。
家庭でしつけがよくできている子どもは、
外に出ても自然としつけたことができるようになるもの。
将来的には、自分の所作をほめられることで、
親にしつけてもらったことを感謝する日がくるはずです。
また、挨拶や食事の作法、片付けのやり方など、
子どもは親のことをよく見てマネをしようとします。
子どもにしつけをする前に、
周りの大人が行儀の悪いことをしていないかを
今一度見直してみることも大切ですね。
<プロフィール>
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。
大学卒業後、教育関連企業に就職。
退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。
現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。