宮原知子さんは、以前から、注目されていた人なんですけどね。

 172.17点は、全日本ジュニアの浅田真央さんの記録を抜いたそうですね。



●銀盤の新星、13歳宮原初V
 フィギュア全日本ジュニア

11月28日 13:58

 27日まで青森で行われたフィギュアスケートの全日本ジュニア選手権で、
中学2年生の宮原知子(さとこ)(大阪・関西大中)が初優勝を飾った。

 身長141センチの13歳は、2014年ソチ五輪に出場できる一番下の世代。

 また、注目の女子選手の誕生である。

 27日のフリーは、ルッツとトーループの2連続3回転ジャンプに加え、

ダブルアクセル(2回転半)と3回転トーループの連続ジャンプという難しい技を成功。

 「90点ぐらいの出来でした」とはにかんだが、

ショートプログラム(SP)、フリーともに1位で総合得点172.17点。

 2位に18.75点の大差をつけて優勝。

 今季から本格的にジュニアにデビューしたとは思えない出来栄えだった。

 京都府生まれ。

 両親が医師という家庭に育った。

 もともと「引っ込み思案な性格」(浜田美栄コーチ)だが、氷の上では別人。

 小さな体が何倍にも見える表現力で観客を魅了する。

 もっとも、優勝後の会見では「素」の宮原に戻ってしまう。

 小さな声で「もっとスピードを出して演技がしたかった」とポツリ。

 しかし、「体力的にはまだまだ大丈夫です」と笑った。

 “天才肌”かと思いきや、浜田コーチによると「辛抱の天才」とのこと。

 「30年近くコーチをしているが、あれだけまじめにコツコツ練習する子は初めて。

 人の10倍の努力をしてるからこそ、今がある」

 浜田コーチは「まだ体も小さいし、乗り越えないといけない山はたくさんある。

 焦らずに指導していきたい」。

 来月末の全日本選手権での演技に注目が集まる。

(坂上武司)

■朝日新聞社