●文科省が新たに発表した土壌濃度マップで知る「セシウムに汚された日本」の実態
8月30日20時25分
2011年8月30日に文科省が発表した『土壌濃度マップ』。
それは、福島原子力発電所の放射能漏れ事故により飛散した
放射性物質セシウム137とセシウム134が、
どれだけ土壌に蓄積しているのかを調査してマップ化したもので、
この事故が
どれだけ甚大な
被害なのかを
物語っている。
この『土壌濃度マップ』は
マスコミ各社も報じているが、
風評被害を防ぐためなのか、
あまり詳しく報じていない。
しかし、この『土壌濃度マップ』から知ることができる情報は多い。
福島原子力発電所付近の周囲よりも、
遠く離れた地域のほうが
セシウムの土壌濃度が高いところがあるのである。
たとえば、福島原子力発電所に近い南相馬市の一部よりも、
遠く離れた那須郡那須町や郡山市の一部のほうが
セシウムの土壌濃度が高い(あくまで一部だが)。
政府は「ただちに影響はない」というが、
その後に影響はないのか?
そんな声が出ているのも事実だ。
ちなみに、今回の土壌濃度調査は
日本分析センターが8月13~14日に行ったという。
自然あふれる日本の大地が、
どれだけ放射性物質によって汚されているのかがわかる
『土壌濃度マップ』。
福島原子力発電所による放射能漏れ事故は、
地球だけでなく、
そこで命を育む動物や植物、
そして人間の生活を窮地に陥れ、
多くの不幸を招いているのは間違いない。
その呪縛が、未来の子孫を苦しめることにならなければいいが……。
参照元: 文科省 土壌濃度マップ
(ロケットニュース24)