●中国版パクリ新幹線を米国で特許申請へ

「安全性置き去り」見切り発車

産経新聞 [6/24 09:51]

【上海=河崎真澄】

 23日付の中国英字紙チャイナ・デーリーは、
中国の鉄道車両メーカー、南車集団が中国版新幹線の
車両「CRH380A」の技術特許を米国で申請する方針だと報じた。

 将来の車両輸出をにらんだ作戦とみられる。

 南車集団は独自開発を主張しているが、

実際は川崎重工業など日本企業が開発した新幹線「はやて」の技術供与を受けて改造した。

 中国版新幹線には手抜き工事などの指摘もあり、
北京-上海線の7月1日開業は“見切り発車”だとの声が高まっている。

 中国鉄道省は23日、北京と上海を最短4時間48分で結ぶ高速鉄道「京(けい)滬(こ)線」を中国共産党の創立90周年記念日の
7月1日に正式開業させると発表した。

 南車集団が特許の申請を予定している「CRH380A」型車両も採用されている。

 同社は、営業運転時の最高時速を引き上げるため
車両の車台部分やロングノーズ(先端部)などが、中国の独自技術で作られたなどと主張して特許申請する。

 しかし、中国鉄道省の元幹部、
周翊民氏が証言したとして21日付の中国紙、
21世紀経済報道が報じたところによると、

中国の高速鉄道車両は日本やドイツからの導入技術がほとんど。

 欧州系メーカーから「技術供与はあくまで中国国内での使用に限定している」として、

車両輸出は契約違反と警告されているという。

 川崎重工は「どのような技術が特許申請されるか
確認が取れないので、回答を差し控えたい」としているが、
欧州も含めた特許紛争に発展する可能性もある。

 一方、周氏はそれ以外にも、中国版新幹線の営業時の最高時速が
当初計画の350キロから
300キロに引き下げられた問題に関し、

汚職で2月に失脚した劉志軍・前鉄道相が

「世界一」にこだわり、

安全性を無視して

最高時速を350キロに設定するよう命じていたと暴露。

 技術供与元の日独企業から時速300キロ以上の営業運転は

設計上も乗客の安全を保証できないと指摘され、

前鉄道相の更迭後に方針変更したという。

 周氏は、路線の安全設計や工事が不十分で、

地盤沈下による走行支障が起こり得るなど土木工事の問題も告発している。

 また、香港紙は、高速鉄道の建設に携わった技術者が、
工事代金にからむ汚職の結果、

手抜き工事が現場で横行したと証言し、

「自分は絶対に乗らない」と、

不信感をあらわにしていると伝えた。

 京が北京、滬が上海を意味する京滬線は
全長1318キロの専用路線で、
所要時間は在来線の半分以下に短縮される。

 2008年4月に着工し、

強制的な土地収用が可能な共産党政権下ながら、

わずか3年あまりの突貫工事で建設された。

 国威発揚の期待も高い京滬線は

安全性を置き去りにしたまま動き出す懸念がある。

(ロクハン)
 のように、中国は、自国の高速鉄道に特許申請する、というニュースがあったけれど、

中国の高速鉄道は、日本の新幹線の技術で建設されたのです。

 中国側は、日本への感謝を一切言わず、
日本の技術をパクり、国産だ、と言い張っているのです。

 中華民国(台湾)の高速鉄道は、
日本の技術のおかげ、と感謝しているのと、大違いですね。

 中国の高速鉄道の工事は、突貫工事の手抜き工事だらけ、汚職まみれなんです。

 中国は、見栄を張りたいばかりなんですね。

●「サーチナニュース」

●手抜きだらけの高速鉄道、
作った技術者「恐くて乗れない」=中国

【社会ニュース】

2011/06/22(水) 16:49

 香港紙の苹果日報は21日付で
「技術者が乗らない中国の高速鉄道…腐敗横行、

温家宝も潔白を示すため右腕を切り落とす」と題する記事を掲載した。

 人民日報陜西分社の杜峻暁社長が指摘した技術面における問題を改めて紹介し、

温家宝首相も“右腕”である秘書2人を処罰せざるをえなかったという、

深刻な腐敗問題にも焦点をあてた。

 杜社長によると、中国では
高速鉄道の建設に携わった技術者が

「自分は絶対に乗らない。

 親友にも乗らないように勧める」と公言する場合がある。

 安全面で自信が持てないからだ。

 先進国の高速鉄道では、
建設後に地盤の沈降など各種の問題点が出現することが
「想定内」であり、

開業してもすぐに本格的な高速運転をしない。

 一定の時間をかけて調整した上で、
本来の性能を生かした運転を始める。


 中国の場合、短期集中方式で建設し、

開通してすぐに高速運転を始める。

 しかも、建設は測量・設計・施工を同時に進行させるという、

場当たり的な方式で、工期の都合で

3種の作業のいずれかに「しわよせ」が及ぶ場合があるという。

 安全問題に輪をかけているのが、

汚職の問題だ。

 だれかが不正に利益を得た分、

手抜き工事などで費用を浮かせていると考えるのが
自然ということになる。

 最も典型的なのは、中国政府で
鉄道建設の責任者である劉志軍・鉄道部部長の

汚職による失脚だ。

 劉前部長は、高速鉄道建設に絡む汚職で、

不正に8億元(約99億2600万円)を得たとされる。

 また、中国高速鉄道の父と呼ばれた政府・鉄道部の技術部門トップ
張曙光総工程師も2月28日に、
汚職の疑いで身柄を拘束された。

 張容疑者は不正に得た金のうち、同類の事件では
過去最高の海外で28億ドル(約2246億円)を預金していたとされる。

 海外の一部報道によると、温家宝首相の“右腕”である秘書2人も
高速鉄道建設に絡む汚職に一定の関係があったとみられ、
温首相は自分が無関係であることを示すためにも、
6月中旬までに処分を認めざるをえなかったという。
(編集担当:如月隼人)


●中国の高速鉄道で
「手抜き工事」…
鋼材節約で強度不足

【社会ニュース】

2011/05/31(火) 17:37

 江蘇省南京と浙江省杭州を結ぶ寧杭高速鉄道で、
施工業者1社が鉄筋の使用量を実質的に減らすなどの
「手抜き工事」をしていたことが分かった。

 中国新聞社などが報じた。

 鉄筋に大きな張力をかけて40%ほど長さを伸ばし、使用していた。

 鉄筋は細くなるなどで、強度が不足する。

 本来は8ミリメートルの直径である鉄筋が、実際には5.8-6.5ミリメートル程度になっていた。

 問題部分の工事を請け負う中鉄四局の幹部も、

「明らかに規則に違反した工事が進められていたことをつきとめた。

 すでに作業を停止させ、調査を進めている」ことを明らかにした。

 同幹部によると、問題の鉄筋は、中鉄四局が調達した品質に問題がないものを、
現場の施工業者に渡していた。

 長さを伸ばした後の鉄筋は
「国家基準に比べ、まったく劣った品質」になっていたことも判明した。

 問題の鉄筋は、すでにかなりの量が使われたとみられている。

 これまでのところ、線路の両脇の保護壁の部分に使われていたとされ、

鉄道全体の強度にどのような影響が出るかは、明らかにされていない。
(編集担当:如月隼人)


●中国政府
「北京・上海高速鉄道に安全上の問題ある。
極めて危険」

【社会ニュース】

2011/06/10(金) 12:33

 中国政府・鉄道部の胡亜東副部長は9日、
開業を目前にした北京-上海を結ぶ高速鉄道

「京滬高速鉄路」には

9つの安全上の問題があり、
いまだ解決できていないと説明した。

 極めて危険という。

 中国新聞社が報じた。

 高速鉄道の安全を脅かしているのは

法律やルールを無視した周辺の動きという。

 胡副部長が挙げた「9つの問題」は以下の通り。

 以下、「高速鉄道」は「京滬高速鉄路」を指す。

1)「安全保護区」に指定されている路線周辺に

大量に非合法な建築物が存在する。

2)線路敷地両側200メートル以内に、

爆発性がある危険物の生産、

取り扱い箇所がある。

3)線路敷地1キロメートル以内に
鉱山・採石場などがあり、
爆破作業を行っている。

4)線路をまたぐ橋などで、
重量制限の表示がないものがある。

過積載・速度超過・車線違反などで運転する自動車も多く、

自動車や橋が線路上に落ちる危険がある。

5)線路周辺で土砂の採掘や地下水のくみ上げを行っている場合がある。

線路の基盤に損傷を与えたり、
地盤沈下を発生させるなどで、

安全性に対する脅威になっている。

6)高速鉄道周辺で(別の)工事をしている業者と

(高速鉄道)運営会社が連絡を取り合っていない。

安全基準を満たさない工事もあり、

高速鉄道線の安全の脅威になっている。

7)高速鉄道の防護柵などが壊されたり、
一部設備が盗まれる現象が発生している。

高速鉄道の下を通る道路で、
過積載、高さ制限超過、速度超過などの車両が、

高速鉄道の橋げたを破壊した場合もある。

8)高速鉄道の上にある橋や道路では、

落下物防止の保護柵や保護網が設けられている。

各地の道路管理部門が責任を持つはずの、管理や維持が行われていない。

9)高速鉄道の周辺には「安全保護区」が設けられることになっているが、

各地方政府の作業が遅れている。

「安全保護区」の標識も設けられていない場合がある。

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 胡副部長によると、「京滬高速鉄路」そのものについては、
専門家による評価が行われ、問題なしと判断された。

 現在は総合的な安全評価を進めており、6月下旬には開業するという。

 写真は「京滬高速鉄路」の試験運転の様子。

5月11日に撮影。
(編集担当:如月隼人)


●朝日新聞
●中国高速鉄道
「独自技術でない」
 元幹部、中国紙に暴露

6月22日 21:01

 中国が威信をかけて進める高速鉄道網整備を巡り、

中国鉄道省の元幹部が中国紙に対し、

「世界一にこだわり、

設計上の安全速度を無視しただけで、

中国独自の技術によるものではない」

との見方を示した。

 証言したのは同省科学技術局長などを務めた周翊民氏。

 21日付の「21世紀経済報道」が伝えた。

 中国は日本とドイツから導入した技術を元に
独自技術で時速380キロの営業速度を実現したとしていたが、

実際には

安全上の考慮を無視し、

日独が試験走行で達成していた速度に

近い速度での営業を命じただけだったと証言。

 「自分の技術でないので問題が起きても解決できない。

 結果の甚大さは想像もできない」と指摘した。

 さらに、山西省太原と河北省石家荘を結ぶ路線では
レールが40センチ沈下するなど、

拙速な鉄道網整備で

「小さくない問題が出ているが、

すべて秘密にされている」とも述べた。

 周氏はこうした問題の背景に、

2月に汚職疑惑で失脚した劉志軍前鉄道相の

「すべてにおいて世界一でなくてはならない

という根深いこだわり」

があったと批判した。

 劉氏の解任後、鉄道省は最高速度を300キロに落とす方針を示している。

(広州=林望)

■朝日新聞社