●原発と闘う小さな島の 30年史…
行政と中電の圧力、カネの誘惑にも屈せず
 
週刊SPA! [6/22 13:14]
 
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小出裕章氏(写真:週刊SPA!)
 
★小出裕章が考える「原発と闘う小さい島の30年史」
 
 40年にわたって原発問題に警鐘を鳴らしてきた京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、
 
以前から「上関原発の建設は実現不可能」と断言してきた。
 
 その根拠とは何なのか?
 
 「今まで上関に原発が建てられなかったのは、
 
祝島の島民が行政・電力会社の圧力に屈せずに反対してきたからです。
 
 単純なようですが、彼らがお金の誘惑に屈せず、
 
自然とともに生きる島の暮らしを貫く限り、
 
上関に原発はできないと考えていました。
 
 原発を受け入れると、補助金事業などで一時は潤いますが、
 
豊かな自然環境を壊された地元は、
 
農業・漁業・観光産業が衰退してしまいます。
 
 賛成派と反対派の争いのなかで、地域の繋がりまでも失ってしまう。
 
 そして何もなくなった住民たちは、生活のためさらに原発を欲しがる…。
 
 こうして、原発依存からずっと抜け出せなくなってしまうのです。
(ほかの原発の建っている市町村は、
原発が原因で、原発依存から抜け出せない、負のスパイラルに陥っているのです。
 
 交付金というバラまき金が無くなれば、市町村は困るのです。
 
 だから、原発が止まったら困る、と首長が言うのです。
 
 原発は、地元住民を苦しめる麻薬ですよ。byロクハン)
 
 祝島の人々のように、一時のカネに左右されず、
まっとうに生きること。
 
 子供たちに残したい地元の姿を想像すること。
 
 それを目指すだけで、原発は不要になります」
 
■小出裕章氏(京都大学原子炉実験所)
 原子力の専門家としての立場から、40年にわたってその危険性を訴え続けている。
 
 著書に『原発のウソ』(扶桑社新書)など
 
 
(ロクハン)
 小出裕章氏は、ずっと反原発を訴え続けているため、
京都大学では、教授になれず、ずっと助教をままなんです。
 
 助教というのは、昔で言う「助手」です。