フィギュアスケートネタです。

 新シーズン(2011-2012)のルール改正が載っている
ISU Communication1672の日本語版が
日本スケート連盟のホームページに載っていたので紹介します。

 変更になった部分だけ載せています。

 私もよく分からない部分があるので、
コミュニケーション1611と違う部分をそのまま載せています。

変更前⇒変更後

●Communication1672 日本語 2011.05.25

★ISU コミュニケーション第1611号で発表された
SOV表に以下の変更がなされる.

★シングルおよびペア・スケーティング

●ジャンプ
基礎点と70%点

Double Toeloop 2T
1.4 1.0⇒1,3 0,9

Double Salchow 2S
1.4 1.0⇒1,3 0,9

○ステップおよびスパイラル・シークェンス

 ステップ・シークェンス

任意のパターン (ストレート・ライン,サーキュラー,サーペンタイン)

Level 2
基礎点
Sl/Ci/Se2 2.3⇒2,6

Level 4
Sl/Ci/Se4
3.0 2.0 1.0⇒
     2,1 1,4 0,7

Choreo Step Seq. ChSt
3.0 2.0 1.0⇒
     2,1 1,4 0,7

Choreo Spirals ChSp
3.0 2.0 1.0⇒
     2,1 1,4 0,7

○ペア・スケーティング
スロウ

Double Toeloop 2TTh
基礎点 2.6⇒2,5

Double Salchow 2STh
基礎点 2.6⇒2,5

Double Loop 2LoTh
基礎点 3.0⇒2,8
70%点 2.1⇒2,0


★II. シングル/ペア要素の更新された+GOE 採点ガイドライン

●コリオ・ステップ・シークェンス(シングル)

1) エネルギーが十分で焦点の定まった演技

2) シークェンス中のスピード,またはスピードの加速が十分

3) 十分に明確で正確

4) 全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップ

5) 独創的でオリジナリティがある

6) 無駄な力が全く無い

7) プログラムのコンセプト/特徴を反映している

8) 音楽構造に要素が合っている

●コリオ・スパイラル・
シークェンス(シングル)

1) 流れがよく,エネルギーが十分で焦点の定まった演技

2) シークェンスなかのスピードが十分

3) 身体のラインが良く(四肢)が完全に伸びている
4) 柔軟性が十分

5) 独創的でオリジナリティがある

6) スパイラル姿勢が変形姿勢に素早く楽々と達している

7) プログラムのコンセプト/特徴を反映している

8) 音楽構造に要素が合っている

●コリオ・スパイラル・
シークェンス(ペア)

1) 流れがよくエネルギーが十分で焦点の定まった演技

2) シークェンス中のスピードが十分

3) 両者とも身体のラインが良く(四肢が)完全
に伸びている

4) 両者とも柔軟性が十分

5) 独創的でオリジナリティがある

6) スパイラル姿勢や姿勢変形に素早く楽々と達している

7) プログラムのコンセプト/特徴を反映している

8)音楽構造に要素が合っている


★2 III. SP,FS でのエラーに対する更新された GOE 確定のためのガイドライン

●シングル・スケーティング

○ステップ
◎最終的な GOE の+-は制約されないエラー

・音楽に一致していない
-1 to -2

・SP: 半回転を超えるリストにあるジャンプが含まれる -1


●ペア・スケーティング

○ツイスト・リフト
◎最終的な GOE が
必ずマイナスとなるエラー

・女子がウエストでキャッチされない
-2⇒ -1 to -2


○ステップ
◎最終的な GOE の+-は制約されないエラー

・音楽に一致していない
-1 to -2

・SP:半回転を超えるリストにあるジャンプが含まれる -1



★IV. 難度レベル,シングル・スケーティング

●ステップシークェンス

3) 少なくともパターンの 1/2 において上半身の動きを使っている

5) シークェンスの中に素早く実行する,
難しい 3 つのターン
(ロッカー,カウンター,ブラケット,ツィズル,ループ)
の組み合わせ.異なるものを 2 つ.


●すべてのスピン

5) シット姿勢またはキャメル姿勢,レイバック姿勢,
ビールマン姿勢での明確なエッジの変更
(シット姿勢の場合にはバック・インサイドからフォア・アウトサイドのみ)

8) 姿勢/バリエーション,足,エッジを変更せずに少なくとも8回転
(キャメル,難しいシット,レイバック,
難しいアップライト).
1 つのスピンにつき 1 回のみ数える.


○レイバック・スピンに対する追加的な特徴項目

9) バックからサイドまたはその反対への 1 回の明確な姿勢変更.
(ほかのスピンの一部分としてレイバック・スピンが行われた場合も数える)

 バック・エントランス,フライング・エントランス,エッジの変更,
いずれの種類の難しいスピン・バリエーションも,
レベルを上げるための特徴として数えることができるのは
プログラム中で(試みられた最初のスピンでの)一度のみである.

 足換えを伴うスピン・コンビネーションでは,
ショート・プログラム,フリー・スケーティングとも,
3つの基本姿勢すべてを含むことが
レベル2-4を獲得するために必須である.

 足換えを伴うスピンでは,
フリー・スケーティングにおいて,左右の足とも少なくとも 1 つの基本姿勢を含むことが
レベル2-4を獲得するために必須である.

 ショート・プログラムにおいてこの要件が満たされない場合には,
そのスピンにはレベルは無く結果として無価値となる.

 いずれの足換えを伴うスピンでも,
一方の足で獲得することができる特徴の数は最大 2個である.



★難度レベル,ペア・スケーティング

●ツイストリフト

2) 女子の(両)手,(両)足,上体のいずれの部分も男子に触れることなく
男子がウエストの側面で女子をキャッチ


●リフト

1) シニア:テイクオフの難しいバリエーションおよび/
または難しいランディングの変形

ジュニア:テイクオフの簡単なバリエーションおよび/
または簡単なランディングの変形(それぞれ特徴として数える)

5) 男子のワンハンドホールド
(全部で完全に 2 回転,1 回転に足りない部分は数えない)


●ステップシークェンス

3) 少なくともパターンの 1/2 において上半身の動きを使っている


●ソロスピン

4) シット姿勢またはキャメル姿勢,
レイバック姿勢,
ビールマン姿勢での明確なエッジの変更
(シット姿勢の場合にはバック・インサイドからフォア・アウトサイドのみ)


○いずれの足換えを伴うスピンでも,
一方の足で獲得することができる特徴の数は最大 2個である.

 足換えを伴うスピンでは,
ショート・プログラム,フリー・スケーティングとも,
左右の足とも少なくとも 1 つの基本姿勢を含むことが
レベル2-4を獲得するために必須である.

 スピン・コンビネーションでは,
ショート・プログラム,フリー・スケーティングとも,
3つの基本姿勢すべてを含むことが
レベル3-4を獲得するために必須である.


●ペアスピン

4)上項で要求された3つの難しいバリエーションを超えて行われた
追加的な他の難しいバリエーション
(各パートナーとも少なくとも1つの難しいバリエーションを行わなければならない)


★明確化

 ISU コミュニケーション第 1611 号で発表されている明確化は以下のように修正される.

●ステップ・シークェンス(シングルおよびペア):
 上半身の動きを使っているとは,
全部合わせればステップ・シークェンスのパターンの少なくとも
1/2は両腕,頭,胴体の動きをはっきりと使い,
これらの動きが体幹のバランスに影響を及ぼしていることを意味する.

●シングル:
 同じ順序および同じエッジで行われた同じターンで構成されている場合には,
2つの難しいターンの組み合わせは同じものとみなされる.

●スピン(シングル):
 バック・エントランス,フライング・エントランス,エッジの変更,
いずれの種類の難しいスピン・バリエーションも,
レベルを上げるための特徴として数えることができるのはプログラム中で
(試みられた最初のスピンでの)一度のみである.

 通常のフライング・キャメルはレベルを上げるための特徴には含まれないが,
フライング・エントランスを試みたものとされる.

●リフト:
 他方の足での着氷は,簡単なランディングの変形とは自動的にはみなされない.

 5ALi(グループ 5,アクセル・ラッソー・リフト)および

5SLi(グループ 5,ステップ・イン・ラッソー・リフト)に

おけるインサイド・アクセル・テイクオフはテイクオフの難しいバリエーションとみなされる.

●ペア・スピン:
 4つの難しいバリエーションが行われた場合
(各パートナーの各バリエーションは別個に数え,各バリエーション少なくとも 2 回転)には,

これらのバリエーションのうち少なくとも 2 つが基本姿勢で行われ,

かつ各パートナーとも少なくとも 1 つの難しいバリエーションを行っているならば,
その実施順にかかわらず 2 つのレベル特徴を獲得する.

●デス・スパイラル:
デス・スパイラルへの難しい入り方は,
デス・スパイラルのカーブ上で,
デス・スパイラル・レッグで行なわれ,

実際のデス・スパイラル姿勢を取得する間は,
その姿勢に至る動作は途切れることなく,あまり長引いてはならない.

 デス・スパイラル中に女子の頭が
女子のスケーティング・レッグの膝の高さに一度も達しない場合には,
そのデス・スパイラルは無価値である.



★V. 追加的な諸注意

1. 略記号 LSP は,レイバック・スピンだけではなく,
サイドウェイズ・リーニング・スピンも意味する.

2. シングル&ペア技術委員会は,
ショート・プログラムにおいて,
ジャンプの直前にステップおよび/または動作が無い場合に行うべき
GOE減点について注意を喚起する.

 ステップの場合には,これらのステップのリズムの中で
ジャンプの踏み切りが行われなければならない.


ミラノ ISU 会長
Ottavio Cinquanta
2011 年 5 月 5 日
ローザンヌ ISU
専務理事 Fredi Schmid

日本語訳: 2011 年 5 月 23 日 第 1 版