フィギュアスケートネタです。

 浅田真央さんの不調の原因について。

 週刊文春の記事を先に読んで下さい。


●16歳で出場した長野オリンピックで、
荒川静香さんは、なぜ、失敗して、13位に終わったのか。

 長野五輪では、最低でも10位以内と、日本スケート連盟から言われていた。

 しかし、長野五輪の前、オリンピック代表に決まってから、
いろんなコーチから、いろんなことを言われた。

 ルッツの入り方は、ストレートの方がいいだとか、
別のコーチからは、カーブの方がいいだとか。

 16歳の少女は迷った。
 チョイスも出来ないし、頭が混乱した。

 そのまま長野オリンピックに出場することになった。
 たったひとりで出場したオリンピック。

 そして、13位。
 16歳の荒川静香さんにとって、
苦痛の屈辱の長野オリンピックになってしまった。

「もう、オリンピックなんかに出たくない」と思った。
(次のソルトレーク五輪は目指さなかった)

(NHK「スポーツ大陸 大逆転スペシャル
『栄光への選択』トリノ五輪 荒川静香」より)


●この荒川静香さんの長野五輪の体験は、
今の浅田真央さんと全く同じです。

 私は、NHK杯の浅田真央さんの結果は、
週刊文春に書かれてある、長久保コーチの予言通りになると思っていました。

「(コーチが)代わったらジャンプが飛べなくなっちゃった、
っていう風に感じてくれれば、真央ちゃんも戻ってくるでしょう」

「(佐藤信夫氏と)跳ばせ方が全然違うんで、(真央は)多分、キツいと思いますね」

の、長久保コーチの言葉通りに。


 別の長久保コーチの言葉。
「6月~9月まで、私がコーチしていたし、
考え方が違うコーチ(佐藤信夫氏)に代わって、

浅田は困っているんだと思いますね。

不調で当たり前です」



 スポーツ@ニフティの青嶋ひろの氏のコラムにも、
「『佐藤コーチのジャンプは、
テイクオフの前に描いたカーブを上手く利用して跳ぶ正統派のジャンプ。

 それは、浅田選手が子供の頃跳んでいたジャンプとも、
長久保先生に修正してもらったジャンプとも違います』
(スケート連盟関係者)
 つまり、浅田真央は、夏に練習し、身に付けたジャンプを
もう一度修正し直すことになるのだ」


 サンケイスポーツ
10月25日、5:05配信の記事では、
「不調の原因について、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は、
ロシアのタチアナ・タラソワ氏、長久保裕氏、現在の佐藤信夫氏と、
1年で3人もコーチが入れ替わった混乱を挙げ、
『精神的な問題もあるし、練習量も足りていない』と分析」


 10月23日付けの「日刊スポーツ」の八木沼純子さんのコラムには、
「佐藤コーチは、助走からジャンプまでを
自然に入れるように矯正しているのではないでしょうか。
 練習でも、肩の位置を水平に保つ指導をされており、
それは体の上下運動を減らすことを意味します。

 この矯正が途上のため、なかなか
ジャンプがうまくいかないのではないでしょうか」


●浅田真央さんは、その性格から、
教えられたことは忠実に実行しようとします。

 だから、長久保コーチに教えられたら、長久保コーチの言う通りに。

 佐藤信夫氏に教えられたら、佐藤信夫氏の言う通りに。

 だから、ジャンプが飛べなくなってしまったのです。

 NHK杯のエキシビジョンでも、ジャンプは跳べませんでした。
 つまり、プレッシャーのないエキシビジョンでも跳べない、
ということは、浅田真央さんのジャンプは、
ガタガタになってしまっているのです。


 週刊文春の長久保コーチの言葉のように、

 船頭が二人いると、船は山に登ってしまいます。


 ジャンプというのは、頭で考えなくても、体が自然に跳ぶものです。

 つまり、体に染み付いているものです。

 それを3カ月の間に、全く指導方法の違う別々のコーチに、
教えてもらうなんて、常識では考えられないことです。


●私は、メインコーチに、佐藤信夫氏が決まったと聞いて、

驚きました。

まさに、青天の霹靂です。

 まさか、佐藤信夫氏に、と思ったのです。

 つまり、週刊文春にも書かれていますが、

メインコーチに佐藤信夫氏が、
ジャンプ専門コーチに、長久保裕コーチ、というのは、

絶対、有り得ないからです。

 私は、コーチが佐藤信夫氏に決まった真相を知りたい。


●NHK杯の浅田真央さんのインタビューで、
「心の中に引っかかっているものがある」と意味深な答えをしています。
(日刊スポーツの記事から)


●もしかして、また浅田真央さんのお母さんが、コーチを決めたのですか。

 お母さんが、ロシアに乗り込んで、
コーチをタラソワ氏にお願いしたと言いますから。

 お母さんは、ブランドコーチでないとダメなんですか。

 浅田真央さんは、最初、門奈裕子コーチのもとで習っていたけれど、
お母さんが、伊藤みどりさんで有名な
山田満知子コーチのスケートクラブに変えたのです。

 もう、コーチ選びに、お母さんが口出しするのは、やめていただきたい。
(推測だが)


●なぜ、日本スケート連盟は、きちんとした
「チームマオ」を作らないのですか。

●日本人は、いつも、こうなんです。

 無計画に空港を作るのと同じです。
 将来的なビジョンもなしに、国際戦略も考えずに、
ただ利権のために、ドンドン空港を作ってしまうのです。

●私は、ジャンプ専門コーチに、長久保コーチが決まったと聞いて、
なぜ、それをバンクーバー五輪の前にやらなかったのだ、と言いました。

 ソチ五輪に向けて、「チームマオ」は、作らないのですか。

 週刊文春の記事にも書かれていますが、

 大御所のコーチが、どうのこうの、なんて、

大事なのは、そこではないでしょう。

 つまり、「大人の事情」に、浅田真央さんが犠牲になっているのです。


 大事なのは、ひとりの日本の宝である選手を

ソチ五輪で金メダルを取らせるために、

日本スケート連盟が先頭に立って、

「チームマオ」を作ることではないですか。

 大御所のコーチが、選手の取り合い(譲り合い?)、なんて、
話が違うでしょ。


●佐藤信夫氏は、
「『ジャンプに関しては、シーズン中だということもあり、
今、浅田がやっているものには手を付けないようにしている』
という。

 口出ししてしまうのをガマンして彼女を迷わせないようにしながら、
自分自身の自力で復活を待つ姿勢を保とうとしている」

 自力では、多分、難しいと思います。
 コーチがきちんと指導しなければいけないと思います。


●荒川静香さんは、トリノ五輪の前に、タラソワコーチから、
モロゾフコーチに変えたことについて、

「自分で全ての選択をして、後悔しないようにしなければいけない。

 自分で選ぶことが、たとえそれが失敗の結果に終わっても、
後悔しない道だと思ったので、全てのチョイスを自分でやった」
(NHKスポーツ大陸から)

と言っています。


 だから、浅田真央さんも、コーチ選びは、自分で決めていただきたい。

 そうすれば、全て自分の責任だから、

他人が決めたコーチなら、不満も言えないが、
(そこで、精神が不安定になる)
自分で決めたコーチなら、荒川静香さんと同じ、
後悔もないと思います。

 だから、心に引っかかっているものなんて、なくなると思います。


●浅田真央さんは、もっと、精神的に強くなってほしいですね。

 多分、グランプリファイナルには、出られないと思うので、
フランス大会でのプレッシャーは少ないと思います。

 だから、フランス大会では、思いっきり演技をしてほしいと思いますね。

●コーチ選びは、メインコーチに佐藤有香さん、
ジャンプ専門コーチに長久保コーチでは、どうでしょう。

 佐藤有香さんなら、長久保コーチに口出しは、しないと思いますから。

 でも、そのためには、佐藤有香さんには、
日本に住んでもらう必要がありますね。

 そして、佐藤有香さんの指導を受けいる、ジェレミー・アボット選手は、
日本が練習拠点になるのですか。

●やっぱり、コーチ選びは難しい。