フィギュアスケートネタです。

 浅田真央さんのNHK杯のプロトコルです。

●浅田真央
○ショート
      BV  GOE
①3A<<   3.30 -1.43
②3Lo<+2Lo 5.40 -0.70
③1F    0.50 -0.30
④CCoSp3  3.00 0.57
⑤FSSp3  2.60 0.29
⑥SlSt3  3.30 0.64
⑦LSp3   2.40 0.43
合計   20.50 -0.50

TES 20.00
PCS 28.95
時間超過-1.00
TSS 47.95

 ①3A<<は、10時の位置で着氷しています。
だから「<」の回転不足で済むはずですが、
やっぱりイメージなんですかね、「<<」のダウングレードになっています。
 たとえ、10時の位置で着氷しても、
前向き着氷は全部「<<」にするということですか。

 ②3Lo<+2Loの3Lo<も、8時の位置で着氷しています。
 これも8時の位置だと、回転不足に取られないはずですが、
回転不足に取られていますね。

 女子は、多くの選手がそうですが、
男子みたいに、回転が終わってから着氷するという人はほとんどいません。
 だから、回転不足を取られやすいのです。


 浅田真央さんの3Aは、高さはないけれど、回転速度が非常に速いのです。

 それに対して、伊藤みどりさんの3Aは、高さが非常に高くて、遠くへ飛びます。

 村上佳菜子さんの、
3T+3Tもこのスタイルです。

 浅田真央さんは、この「高く跳んで、遠くへ飛ぶ」という
スタイルに変えようとしているのではないか。

 しかし、浅田真央さんの「高さはないが、回転速度が非常に速い」、
というスタイルを変えようとすれば、3Aは、跳べなくなってしまいます。

 浅田真央さんの回転速度は、4回転も跳べる回転速度です。
 それを変えようとすれば、何も跳べなくなってしまいます。

 伊藤みどりさんの3Aを見ていると、回転速度はあまり早くありません。

 伊藤みどりさんは、身長が低いため、このスタイルになったのでしょう。


 時間超過で減点になっていますが、
録画したのをストップウォッチに計って見ると、0.1秒のオーバーです。
 0.1秒は、誤差の範囲内だと思うのですが。
 人間の手で、時計の計測のスイッチを入れていると思います。
 そうすると、0.1秒の差は出ると思うのですが。
 演技開始をあと少し、遅くすればいいわけですね。

 みんな、許容時間ギリギリで、プログラムを作っていますからね。


○フリー
      BV  GOE
①A    0.00 0.00
②3F<   3.70 -2.10
③1Lz e  0.60 -0.19
④CCoSp2  2.50 0.71
⑤1A*   1.21 0.00
⑥3F+SEQ* 4.66 -2.10
⑦ChSp   2.00 1.57
⑧3S*   4.62 -0.50
⑨FSSp2  2.30 0.07
⑩SlSt3  3.30 0.57
⑪3Lo*   5.61 0.20
⑫FCCoSp3 3.00 0.50
合計   33.50 -1.27

TES 32.23
PCS 56.22
転倒-2.00
時間超過-1.00
TSS 85.45
SP 47.95
総合133.40

 最初の①Aは、やっぱり半回転で、1Aとは認められませんでした。

 ②3F<は、8時の位置で着氷しています。
 むしろ⑥3F+SEQ*の方が回転不足です。

 ③1Lz eは、修正しているというけれど、
踏み切りの時に、体が右に傾くのは、変わっていません。

 ⑧3S*は、着氷でバランスを崩したため、減点になっています。
 それに、回転不足に見えますね。

 スパイラルに1.57の
GOEが付いていますが、さすがですね。

 フリーでも、時間超過が取られていますが、
0.5秒のオーバーです。

 浅田真央さんのこの
「愛の夢」は、前半の
2分に4つの要素しか入っていなくて、
後半の2分に8つの要素を詰め込んでいるのです。
 しかも、ストレートラインステップに37秒使っているので、
1分23秒に7つの要素が入っているのです。

 このプログラムだと、後半でひとつ失敗すると、
ほかの要素に影響が出て、遅れて来ます。
 だから、絶対、失敗出来ないプログラムです。

 ショートでは、PCSに
8点台を出しているジャッジもいたけれど、
フリーでは、さずがに
8点台を出す人はいなくなりましたね。