フィギュアスケートネタです。

 ジャパンオープンの浅田真央さんの演技を振り返ってみましょう。

 浅田真央さんの演技は、以下の構成になっています。

     BV  GOE
①2A+3T< 6.20 -0.43
②1F   0.50 -0.04
③3Lz<<e 2.10 -0.90
④CCoSp4 3.50 0.93
⑤1A*   1.21 -0.43
⑥3F*   5.83 -2.10
⑦ChSp  2.00 1.71
⑧3S<*   3.19 -0.60
⑨FSSp2  2.30 0.71
⑩SlSt3  3.30 0.79
⑪3Lo*  5.61 0.00
⑫FCCoSp1 2.00 -0.10
合計   37.74 -0.46
*=後半の1.1倍
37.74-0.46=37.28
TES=37.28
PCS=57.16
転倒=-2.00
TSS=92.44

 録画した映像を見ながら、振り返って見ます。

 ところで「愛の夢」は、2006-2007シーズンのSPの最高傑作と言われた、「ノクターン」と曲調が同じですね。

 私個人的には「幻想即興曲」や「仮面舞踏会」のような、
アップテンポの曲の方がいいと思うのですが。

 こういう静かな曲を
FSに使うのは、浅田真央さん、初めてではないですか。
 シニアからのFSの曲は、
「くるみ割人形」
「チャルダッシュ」
「幻想即興曲」
「仮面舞踏会」
「鐘」
 全部、アップテンポの曲です。

 FSが静かな曲なら、
SPは、アップテンポの曲なんでしょうか。

 さて、演技を振り返って見ましょう。

 最初の2A+3Tの3Tは、回転不足です。

 次の3Fは、1Fになってしまいました。

 次の転倒した3Lzは、
「<<」が付いてダウングレードになっています。

 しかし、録画したビデオを何度見ても、
ダウングレードに取るだけ足が、前向きに着氷していません。
 着氷の右足は、約45度の角度で着氷しています。
 45度なら、回転不足に取られないのですが。

 ところで、浅田真央さんのルッツジャンプは、きちんと、
きれいに時計回りに、円弧を描いて助走しています。
 しかし、踏み切りの時に、体が右に傾いてしまうので、「e」が付くのです。

 浅田真央さんは、ほかの選手みたいに、踏み切りの時に、足首を曲げることをしませんからね。

 後半に3Aを入れてきましたが、1Aになってしまいました。
 左足で着氷しています。

 次の転倒した3Fは、右足が前向きに着氷しているので、
ダウングレードの「<<」が付くのかなと思ったけれど、何も付いていません。
 GOEのマイナスだけです。

 これはおかしいです。3Fは「<<」であるべきです。

 スパイラルは+1.71の
GOEが付いていますね。
 フロントフットスパイラルは、浅田真央さんしか出来ない技ですからね。

 次の3Sは「<」が付いていますが、着氷の足がちょっと横を向いているだけです。
 これを回転不足に取るかな、思うのです。

 次のストレートラインステップは、今までと比べると、印象が薄いですね。
 技の数を減らしたのかな。
 「愛の夢」の曲調に合わせたのかな。

 唯一成功したジャンプの3Loは、GOEが0.00です。
 やっぱり、ジャッジの印象で、今まで失敗しているからGOEが付けにくいのかな。

 最後のスピンは、フライングが失敗して、
ドーナツスピンも失敗して、レベル1です。


 まあ、こんなところです。

 3Lzは、やっぱり「e」が付くかな。
 去年までの「!」は、廃止されて、すべて
「e」に統一されたので、
フラットエッジでも
「e」が付きます。

 3Sは、跳べると思います。

 2A+3Tの3Tは、高さが足りないですね。
 高さがあれば、回転不足にならないと思います。

 今回、失敗したからといって、ジャンプ構成を変えないでいただきたい。