さっきの続きです。

 バンクーバー五輪のキム・ヨナ選手の得点を男子の得点に置き換えて見ました。

 つまり、男子と女子では、PCSのかける係数が違うため、
キム・ヨナ選手の得点を男子の係数で計算して見るのです。

PCSのかける係数は、

SP
女子 0.8倍
男子 1.0倍

FS
女子 1.6倍
男子 2.0倍

 だから、キム・ヨナ選手の得点に、SPは1倍、FSは2倍の係数をかけてみます。

キム・ヨナ選手の元々の得点は、
SP TES 44.70
  PCS 33.80

FS TES 78.30
  PCS 71.76

PCSの係数をかける前の得点は、

SP 42.25
FS 44.85

 SPは1倍だから、
42.25そのままの得点になります。

SP TES 44.70
  PCS 42.25

SPの得点
44.70+42.25=86.95

SPの得点 86.95

 86.95という得点は、
SP3位の高橋大輔さんの90.25に次いで4位です。
 44.70の技術点(TES)は、織田信成さんの
46.00に次いで5位です。
 42.25のPCSは、ステファン・ランビエールの
43.15に次いで2位です。


次に、FSの得点です。

TES 78.30
PCSの係数をかける前の得点44.85

44.85×2=89.70

FS TES 78.30
  PCS 89.70

 TESの78.30は、小塚崇彦さんの78.40に次いで
9位です。
 女子は、男子よりジャンプがひとつ少ないのだから、当然順位が低くなります。

 PCSの89.70は、高橋大輔さんの84.50を抜いて、
ダントツの、ダントツの1位です。

 高橋大輔さんより
5.2点も高いのです。

 いかに、フリーの
PCSの得点が
異常な
得点か、ということです。

FSの得点
78.30+89.70=168.00

 フリーの得点の、
168.00は、エバン・ライサチェクの167.37を抜いて、
堂々の、堂々の1位です。

 いかにPCSの得点がきいているか、ということです。

 男子では、PCSで9点台を出している選手は、誰もいませんからね。


86.95+168.00=254.95

総合得点254.95は、
エフゲニー・プルシェンコの256.36に次いで3位です。


 男子の得点に置き換えれば、一目瞭然です。

 バンクーバー五輪のキム・ヨナ選手の得点が、

いかに
異常だったか、
ということが、
誰が見ても明らかです。

 キム・ヨナ選手は、来シーズンから(今シーズンか)、
男子の試合に出たらどうでしょう。