フィギュアスケートネタです。

 2010年、グランプリシリーズの選手の派遣が、発表になったようですが、
私ひとりだけが時代遅れなことを書いているみたいです。
 でも、これを書かないと気が済まないのですね。

 前回、キム・ヨナ選手の2009グランプリ・アメリカ大会、
グランプリファイナルがミスだらけで、驚いてしまい、
バンクーバーのキム・ヨナ選手の得点を
まともな得点にできなかったので、
今回、やります。

 それで、改めて長洲未来さんと比べて見たら、長洲未来さんの方が、
ずっといい演技をしているではないですか。

 長洲未来さんは、トランジションのいろんな動作を入れているのに、
キム・ヨナ選手は、トランジションの動作は何もないですね。

 そして、長洲未来さんのスパイラルの足がほぼ180°上がっているのに対し、
キム・ヨナ選手の足はあまり上がっていません。

 さらに、キム・ヨナ選手のジャンプの空中姿勢がきれいではありません。
脇が開いています。

 長洲未来さんのイナバウアーは、反りが大きくて、ポーズの時間が長いです。
 それに比べて、キム・ヨナ選手のイナバウアーは、反りが少なく、時間もちょっとだけです。

 長洲未来さんの2Aは、何度見ても、きれいですね。


 さて、キム・ヨナ選手のバンクーバーの得点を修正します。

 まずSPは、浅田真央さんよりわずかに高い、
74.74点にします。
(浅田真央さんは
73.78)


 そして、フリーですが、PCSは、判定基準が分からないので、
2009グランプリフランス大会の得点66.40をそのまま使います。


 それで、技術点ですが、キム・ヨナ選手のバンクーバーの演技を見て、私なりに判断して、
GOEを付けました。


3Lz+3Tは、着氷の流れが一瞬止まり、スムーズではありません。
浅田真央さんの3A+2Tと同じ感じです。それで、+1.0。

3Fは、下位の選手だったら回転不足に取られています。だから、+1.0。

2A+2T+2Loは、着氷の流れが一瞬止まります。
だから、+1.0。

FCoSp4は、シットの位置が高いので、+0.4。

SpSq4は、足が上がっていないので、+1.4。

2A+3Tの2Aは、回転が終わってから着氷しているので、この2Aは完璧です。
しかし、3Tは、回転不足ぎみで、着氷の流れが止まっています。
だから、+0.8。

3Sは、スローで見ると、もう少しで転倒する危ない着氷です。だから、
+0.2。

3Lzは、着氷の乱れで、
+0.8。

2Aは、空中姿勢が悪く、脇が開いているので、
+1.0。


で、もう一度まとめると以下のようになります。

バンクーバーの実際の
GOE=☆

私が付けたGOE=★

      ☆  ★
3Lz+3T   2.00 1.00
3F     1.80 1.00
2A+2T+2Lo 1.40 1.00
FCoSp4   0.80 0.40
SpSq4   2.00 1.40
2A+3T   2.00 0.80
3S*    1.40 0.20
3Lz*    2.00 0.80
SlSt3   1.00 1.00
2A*    1.40 1.00
FSSp4   0.60 0.60
CCoSp4   1.00 1.00
合計   17.40 10.20
*=基礎点の1.1倍

基礎点=60.90
60.90+10.20=71.10

TES=71.10
PCS=66.40
71.10+66.40=137.50
フリーの得点 137.50
SP=74.74
137.50+74.74=212.24

キム・ヨナ選手の総合得点=212.24

浅田真央の総合得点
=205.50
(バンクーバーの実際の得点)

 もし、浅田真央さんがノーミスだったら、
3F+2Lo+2Loに+0.40の
GOEを付けて、

3Tに+1.00のGOEを付けて、215.52の得点になります。

つまり、
キム・ヨナ 212.24
浅田真央  205.50

浅田真央さんがノーミスだったら、

浅田真央  215.52
キム・ヨナ 212.24

の得点になります。

 この得点だったら、誰も文句は言わないはずです。


 バンクーバーのキム・ヨナ選手の150.06の得点が出た瞬間の、

解説をしていた荒川静香さんの

「うわあ~っ」

という声が、いつまでも耳に残っています。