フィギュアスケートネタです。

 「キス・アンド・クライ」はもう終わりです。

 ニコライ・モロゾフコーチは、本の最後にまとめの文章書いていないのですね。
最後は「安藤美姫」で終わっています。


 さて、改正ルールでの新シーズンの採点の予想をしてみました。


 今までと大きく違うのは、ジャンプのGOEの加点幅、減点幅が小さくなったことです。
 そして、わずかな回転不足には「中間点」が採用されることです。

 プログラムの中で普通に使われるジャンプは、2回転と3回転です。

 1回転は、普通ははじめから跳びません。
失敗ジャンプの時に、
1回転の基礎点が採用されます。

 そして、女子の3Aは、今のところ浅田真央さんしかいません。

 男子の4回転も成功させる人は少ないです。

だから、2回転と3回転に限定して考えてみます。

 コンビネーションジャンプの第2ジャンプに使われる2Tと2Loは、
基礎点
2T 1.3→1.4
2Lo 1.5→1.8

と上がっています。
そして、GOEの幅は、
加点
2T 0.5 1.0 1.5
   ↓
  0.2 0.4 0.6

2Lo 0.5 1.0 1.5
   ↓
  0.3 0.6 0.9

減点
2T -0.3 -0.6 -1.0
   ↓
  -0.2 -0.4 -0.6

2Lo -0.3 -0.6 -1.0
   ↓
  -0.3 -0.6 -0.9

と、加点も減点も幅が小さくなっています。

3T、3S、3Lo、3F、3LzのGOEの幅は、
加点
 1.0 2.0 3.0
  ↓
 0.7 1.4 2.1

減点
-1.0 -2.0 -3.0
  ↓
-0.7 -1.4 -2.1

と、加点も減点も幅が小さくなっています。

2Aの基礎点は、
3.5→3.3と下がり、

GOEの幅は、
加点
 1.0 2.0 3.0
  ↓
 0.5 1.0 1.5

減点
-0.7 -1.4 -2.1
  ↓
-0.5 -1.0 -1.5

と加点、減点の幅が小さくなっています。

 これで、できるだけ高い得点を狙うには、
2Aの加点は、今までは、3回転と同じだったため3回転の代わりに2Aを使っていた選手は、
それができなくなったことです。

 アクセルジャンプは、フリーの必須要素になっているため、
2Aを1回だけ、という選手が増えるでしょうね。

 スロバキアのイワナ・レイトマエロワ選手は、跳べる3回転は、3Tと
3Sの2種類しか持っていません。(今までは)
 だから、3Tと3Sを2回跳んで、2Aを3回いれて、
それで合計7回のジャンプの要件を満たしていたのです。

 2Aがフリーで使えるのが2回までと限定されると、
跳べる3回転が2種類だけだと、7回のジャンプ構成ができなくなります。
 最低でも、3種類の
3回転が跳べなければいけなくなります。

 それから、
3S 4.5→4.2
3F 5.5→5.3
と基礎点が下がっているため、3Sと3Fは、
基礎点が1.1倍になる後半に持ってくることが予想されますね。


 3回転の加点、減点の幅が小さくなったことで、勝負は、接戦になるでしょう。
 わずかな回転不足に中間点が採用されることで、
大きく減点されることもなくなります。

 だから、ますます接戦になるんじゃないですか。


 しかし、問題は、
PCSです。PCSは、何の改正もありません。

 PCSは、年功序列になっているし、名前の知られていない選手のPCSは、低く抑えられています。

 この選手を優勝させたいと思えば、PCSを高めに出せばいいわけです。

 技術点は、ルールが改正されて接戦になると言っても、PCSで勝負がついてしまうのです。

 ルールが改正されて、GOEの基準が変わっても、GOEの採点のガイドラインは曖昧だし、
PCSの評価のガイドラインも曖昧だし、

結局、基礎点やGOEの幅が変わったとしても、

審判の判断基準が曖昧なままだと、今までと何ら変わりないと思うのです。


 審判は、人間がやるんじゃなくて、

選手の演技を四方から撮影し、コンピューターがその撮影した映像を解析して、
コンピューターが、採点方法のルールに従って
得点を出せばいいんじゃないでしょうか。

 今の、コンピューターの技術だと、それは可能だと思います。