フィギュアスケートネタです。

 「週刊東洋経済」という週刊誌は、お堅い経済誌だが、
私は、鉄道ファンでもあるため、以前、
「鉄道新世紀」
というタイトルで鉄道の大特集をしていた時に買ったことがある。

 今回、5月15日号の
「週刊東洋経済」は、
「スポーツビジネス徹底解明」というタイトルで、スポーツとお金の関係を特集している。

サッカー、
プロ野球、
男子プロゴルフ、
女子プロゴルフ、
大相撲、
カーリング、
都市マラソン、
閉鎖していくスキー場、そして、
フィギュアスケートについても書かれてある。

「真のフィギュア大国になれるか スポーツビジネスの救世主 フィギュアの魅力と課題」
というタイトルで書かれてある。

 どんなことが書かれてあるのかと思ったけれど、やっぱり、経済誌で
フィギュアスケートの詳しいことは素人なのか、たいしたことは書いていなかった。

 今、日本ではフィギュアスケートが大人気で、テレビで放送すれば高視聴率を取る。
テレビ関係者は「今どきこんな視聴率がとれるコンテンツはそうそうない」と言っている。

 CS放送のJスポーツも「2010年1月の加入者のうち半分がフィギュアスケート目当て。
しかもその人数は2年前の2倍」と
言っている。

(私も、そのうちのひとりだが。
 フィギュアスケート関係の番組がなくなるため、6月にはJスポーツを解約して、
10月には、再びJスポーツとテレ朝チャンネルを再契約しようと思っている。
 Jスポーツでは、世界選手権の再放送があるのと、
テレ朝チャンネルでは、グランプリシリーズが始まるため)

 そして、フィギュアスケートの使用曲を特集したCDが売れる。
 高橋大輔さんのDVDが売れる。
 アイスショーでは、観客6万人を動員したという。


 しかし、問題点もある。
 選手にお金がかかりすぎる。

 村主章枝さんのコラムも載っているが、村主章枝さん自身は、
節約しても2009年には
2500万円かかったと言う。
 国際大会に出て、足が出ないのは、優勝した選手ぐらいだそうだ。

 才能があるのに、資金が無いために、引退していく選手がたくさんいるそうだ。

 スケートリンクが少ないのも問題。

 この特集記事の最後にこう書いてある。

「世界で戦うためには数千万円もの費用がかかるフィギュアスケート。
 人気と実力を兼ね備えた選手が続出し、
一部選手にはスポンサー企業もつく好循環が生まれているが、
その流れをどこまで定着させられるか。
 今の追い風を環境整備や裾野の拡大につなげられたとき、
日本は真のフィギュア大国になれるはずだ」

と、さすが、経済誌で、具体的なことは何も書かれていない。


 今の日本でのフィギュアスケート人気は、ほぼ浅田真央さんのおかげでしょう。

 浅田真央さんの人気の秘密は、やっぱり、あの童顔でしょうね。
(いまだに「真央ちゃん」ですからね。
ラウラ・レピスト21歳、アシュリー・ワグナー
19歳、
キム・ヨナ同い年で大人の雰囲気、と全然違いますからね)

 あの童顔で、トリプルアクセルというとんでもないジャンプを跳ぶ
ギャップが魅力なんでしょうね。

 しかし、4年後、浅田真央さんが引退したとしたら、
「伊藤みどり状態」に逆戻りしてしまう。

 つまり、村上佳菜子さんひとりになってしまうのだ。

 浅田真央さんより年下のトップ選手がいないため、日本スケート連盟は、
長洲未来さんに、日本代表にならないかと、ひそかに打診していたのも
うなづける。

 村上佳菜子さんも、天然で、ジョークの言う明るいキャラクターだから、人気が出ると思うが、
ひとりだけでは負担が大きすぎる。


 世界で戦うためには、トップを狙える選手が最低でも、二人必要。

 今は、浅田真央、安藤美姫というトップを狙える選手がいる2枚看板だから、
日本が世界のトップの位置にいられるのだ。

 オリンピックで勝つ秘訣は、トップの狙える選手を二人以上派遣することだ、
と、東野圭吾氏の「夢はトリノをかけめぐる」という本に書かれてある。

 いくら人気があると言っても、やっぱり、フィギュアスケートは、マイナースポーツだから、

日本のフィギュアスケート人気を支えるのは、
選手のキャラクターと、もちろん選手の成績。


 そのためには、お金のかかるフィギュアスケートだから、
資金の面での連盟から、国からの支援。
 少なすぎるスケートリンクの問題、と、

構造的改革が必要だと思う。

 日本のスケートリンクは、アメリカのスケートリンクみたいに、
なぜ、一般営業用と選手専用の2面あるスケートリンクを作らないのか、と思う。

 そういう意識改革も必要だと思う。

 旧態依然の考え方では、フィギュアスケート人気は、
浅田真央さんで終わりになると思いますよ。