フィギュアスケートネタです。

 新シーズンの浅田真央さんの振り付けは、ローリー・ニコル氏が担当することになったそうですね。

私も、それに賛成です。

 田村明子氏著の「パーフェクトプログラム」という本に書かれています。

(81ページ~82ページ) 名振り付け師として名高いローリー・ニコルはあるとき私(田村)にこう語った。

「時には選手が苦手なことをやらせるのも、私の仕事。
 でも五輪のシーズンは別です。
 五輪のシーズンは本人が滑りやすいことだけを考えて、
短所を隠し、長所を強調するプログラムを与えます」

 だがタラソワが与えたプログラムは、浅田にとって滑りやすいものではない。
 それは彼女のGP大会の演技を見れば明らかだ。
 ローリーは、スケートカナダで会ったときに私にこうもらした。

「マオのプログラムをテレビで見たとき、
マオのエージェントにメールを送ろうか、ものすごく迷ったんです。
 あともう少しのところで、本当に送りそうになったの」

 そう言ったとき、ローリーは美しい大きな目にうっすらと涙を浮かべていた。

 長年可愛がってきた真央の不調な姿を見ているのが、つらかったのだろう。

 私なら、もっと彼女の良さを引き出してあげられるのに、

というもどかしい思いがあったに違いない。

 だが、この五輪シーズンにローリーにプログラムを依頼しなかったのは、
本人たちが選択したことである。
頼まれもしないのに、こちらから連絡するのは出すぎた行為だ。
 そう考えて思いをとどまったのだ。



 私(ロクハン)は、バンクーバー五輪シーズンに、浅田真央さんの振り付けは、
なぜ、ローリー・ニコル氏に依頼しなかったのか、と思っていたのです。

 はっきりものを言えない日本人の国民性なのか、
日本スケート連盟は、浅田真央さんのお母さんに口出し出来なかったのかな、と思うのです。


 私が最高だと思う浅田真央さんのプログラムは、
ショートは2006-2007シーズンの「ノクターン」、
フリーは2007-2008シーズンの「幻想即興曲」
です。

「ノクターン」は、最高のプログラムだ、と世界のメディアが絶賛していました。

「ノクターン」も「幻想即興曲」も、ローリー・ニコル氏の振り付けです。

 やっぱり、ローリー・ニコル氏は、浅田真央さんの良さを引き出してくれる人なんですよ。