フィギュアスケートネタです。

 前回、世界選手権の浅田真央さんとキム・ヨナ選手の
得点を改正ルールに当てはめて計算しましたが、

改正ルールをバンクーバーの浅田真央さんとキム・ヨナ選手の得点に当てはめても、
キム・ヨナ選手のPCSが
高すぎるため、比較するのは無駄です。

 ほかの人のブログを読むと、韓国メディアが、改正ルールに
バンクーバーのキム・ヨナ選手の得点に当てはめても、
キム・ヨナ選手が勝ちだ、と言っているようだが。
 PCSをバンクーバーの得点そのままを当てはめるのなら、
キム・ヨナ選手が勝つのは、当たり前です。


 ちなみに、私がバンクーバーの得点を改正ルールに当てはめて計算して見ました。
 ショートは、スパイラル廃止ということなので、スパイラルはカットしています。
PCSは、バンクーバーの得点そのままです。

ショート

キム・ヨナ
基礎点31.20
GOE  6.04
合計 37.24
PCS  33.80

ショートの得点71.04

浅田真央
基礎点31.00
GOE  4.24
合計 35.24
PCS  32.28

ショートの得点67.52


フリー

キム・ヨナ
基礎点58.95
GOE  13.24
合計 72.19
PCS  71.76

フリーの得点143.95
総合得点  214.99


浅田真央さんの場合は、ミスしているので、
(ミスした得点をそのまま改正ルールに当てはめても、負けるのは当たり前です)

ノーミスの場合を計算しました。

ミスした
3F+2Lo+2Loには、0.10のGOE、
3Tには、0.70のGOEを付けました。
(ちょっと遠慮ぎみの
GOEを付けています)

浅田真央
基礎点63.84
GOE  9.24
合計 73.08
PCS  67.04

フリーの得点140.12
総合得点  207.64


キム・ヨナ214.99
浅田真央 207.64

 浅田真央さんがノーミスでも、やっぱりキム・ヨナ選手に勝てませんね。
(ショートでも、差が付いているし)

 キム・ヨナ選手の高すぎるPCS 71.76がきいているのです。

 ただ、技術点は、
浅田真央 73.08
キム・ヨナ72.19

と、キム・ヨナ選手の
高いGOEにもかかわらず、浅田真央さんが高くなっています。

 これは、基礎点が
キム・ヨナ
60.90→58.95
と1.95下がっているのに対し、
浅田真央
ノーミスの場合の基礎点64.00→63.84
と0.16しか下がっていないのです。

キム・ヨナ58.95
浅田真央 63.84

 この差は大きいです。

 これは、キム・ヨナ選手の場合は、2A、3F、
3Sの基礎点が下がった結果だと思われます。
2Aを3つも入れてますからね。

 それ対して、浅田真央さんの場合は、
3Aと2Loの基礎点が上がった結果だと思われます。
 キム・ヨナ選手は、
2Loを1つしか入れてませんが、
浅田真央さんは、2Loを3つ入れています。

 2Loを3つ入れているのは、浅田真央さんの強みですね。


 だから、
キム・ヨナ選手の高すぎるPCS 71.76が、ドンと壁になっているので、
誰も太刀打ちできないのです。