フィギュアスケートネタです。

 世界選手権女子ショートの分析の続きです。

選手の敬称は略。


 ショート3位の、ラウラ・レピストは、
3T+3Tを跳んでいて、
+1.60のGOEが付いています。
 ビデオを見ると、第一ジャンプより、第二ジャンプの方が、高さが高いです。
そして、第一ジャンプは、足が、やや斜めに着氷しているけれど、
第二ジャンプは、足がまっすぐ着氷しています。

 3回転+3回転で、
1点以上のGOEが付いている人は、
キム・ヨナの3Lz+3Tに、+1.80が付いているだけで、あとはいませんね。

 サラ・ヘッケンの
3T+3Tに、+1.00のGOEが付いていますが。

あとは、エレーナ・ゲレボアの3T+3Tに、
+0.80

クセニア・マカロワの
3T+3Tに、+0.20が付いています。

3回転+3回転が成功したのは、この5人だけですね。



 ショート4位のカロリナ・コストナーは、
サーキュラーステップ
(CiSt4)に、レベル4が付いています。
しかも、GOEが+2.20です。
 男子でも、ステップになかなかレベル4が付きません。
女子では、ほとんどレベル4は付きません。
 コストナーのステップは、どこか違うのかよく分かりません。



 ショート7位のキム・ヨナは、最初の3Lz+3Tの3Tは、
回転不足に取られてもおかしくないような、足が横向きで着氷しています。
 下位の選手だったら、回転不足に取られていますね。

 次の3Fは、着氷が乱れ、回転不足に取られています。
 しかし、3Lz+3Tの3Tと同じぐらいの着氷の角度です。
 着氷が乱れたから、回転不足に取ったのかな。


 次のレイバックスピン(LSp)は、最初、失敗したため、場所を変えてやり直しました。
 しかし、最初の失敗したスピンは、すでに2回転しているため、
これは、スピンとして認定されます。
 だから、場所を変えてやり直したスピンは、
同じレイバックスピンを2回やったということで、
最初の失敗したスピンも含めて、ノーカウントになっています。

 次のスパイラル
(SpSq1)は、バランスを崩したため、レベル1になっています。


キム・ヨナ
     BV  GOE
3Lz+3T  10.00 1.80
3F<   1.70 -0.24
Lsp    0.00 0.00
SpSq1   1.80 -0.54
2A    3.50 1.00
FSSp4   3.00 0.20
SlSt3   3.30 0.50
CCoSp4  3.50 0.50
合計   26.80 3.22

26.80+3.22=30.02
TES=30.02

PCS=30.28

30.02+30.28=60.30
ショートの得点60.30


 もし、キム・ヨナがノーミスだった場合の得点を考えてみました。

3F→BV=5.50

LSp→レベル4=
BV=2.70

SpSq→レベル4=
BV=3.40

で、
3Fに1.00
LSp4に0.80
SpSq4に1.40
のGOEをそれぞれ付けました。
PCSは、そのままです。


キム・ヨナ
     BV  GOE
3Lz+3T  10.00 1.80
3F    5.50 1.00
Lsp4   2.70 0.80
SpSq4   3.40 1.40
2A    3.50 1.00
FSSp4   3.00 0.20
SlSt3   3.30 0.50
CCoSp4  3.50 0.50
合計   34.90 7.20

34.90+7.20=42.10
TES=42.10

PCS=30.28

42.10+30.28=72.38

で、キム・ヨナのショートがノーミスだった場合、72.38点になり、
バンクーバーの時のような、目の飛び出るような得点にはなりません。

 実際は、ノーミスだったら、PCSは、もうちょっと上がるかも知れませんが。


 これで、
長洲未来 74.60
浅田真央 74.16
キム・ヨナ72.38

というように、3人ともノーミスだった場合の得点が、以上のようになります。
(あくまでも、私の試算です)



 実は、PCSが30点以上なのは、

浅田真央 30.96
キム・ヨナ30.28
長洲未来 30.20

の3人だけなんですね。
 だから、長洲未来は、トップ選手の仲間入りしたということです。


 そして、技術点
(TES)は、

長洲未来40.20
浅田真央37.12
クセニア・マカロワ
    36.90

とクセニア・マカロワは、3位なんですね。
 彼女は、ほぼノーミスでした。
ただ、PCSが、25.16と低いので、ショート5位になっています。


今回は、ここまで。
続きは後ほど。