フィギュアスケートネタです。

 日本スケート連盟は、すでにある、「新要素、または既存要素の独創的な組み合わせには、
2.0のボーナス点を加えることができる」
というルールに限らず、高難度のジャンプも加点対象にしてほしいと、
ISU(国際スケート連盟)に要望するそうですが。(4月1日付の朝日新聞の記事)

 高難度のジャンプとは、女子のトリプルアクセル、2連続3回転ジャンプ、
男子の4回転ジャンプをいうそうです。

 しかし、2連続3回転ジャンプは、
3T+3Tは、ジュニアでも跳ぶし、多くのシニアの女子選手が跳んでいます。
だから、対象ジャンプは、
3F+3T
3F+3Lo
3Lz+3T
3Lz+3Lo
に限定してほしいですね。
 3Lz+3Loは、安藤美姫さんしか跳んでいないと思うし、
3F+3Loは、浅田真央さんしか跳んでいないと思うのです。
 第二ジャンプに、ループジャンプを付けるのは、非常に難しいのです。


 ところで、ボーナス点については、
初めからルールにあったというのは、知りませんでした。
 そこで、2003年に発表された、新採点方式の基本が書いてある、
「ISUコミュニケーション第1207号」を見てみると、確かに書いてありました。

「ISU新ジャッジング・システム フィギュア・スケーティング結果計算の基本原則」
という項目の中に、

●革新的な要素、動作、トランジションに対しては特別ボーナス点として2点が与えられる。
このボーナス点は全プログラムを通して1回だけ与えられる。
ボーナスの認定はテクニカル・スペシャリストが行なう。
●ボーナスがあった場合には全要素に対するパネルのスコアに加算され、
総要素点(TES)が求められる。

と書いてあります。


 こういうルールが初めからあったなら、

ワンハンドビールマンは、浅田真央さんが初めてじゃなかったですか。
しかも、片手で、下から上へ足を持ち上げていますよ。
ビールマンごときに、ボーナス点は与えられないのですかね。

 スルツカヤ選手は、左右どちらの足でもビールマンが出来ましたね。


 また、キャロライン・ジャン選手のパールスピンは、ほかの人では出来ない技ですよ。
 パールスピンに、ボーナス点が付いたという話は聞かないし。
 パールスピンは、体が大きくなったら、できなくなるかも知れないし。

 キャロライン・ジャン選手は、ジャンプのあの変なバックスイングで
高い評価が得られていないと思うのです。
だから、パールスピンも、独創的であっても評価が得られないのですかね。


 このボーナス点のルールがあるのなら、もっと活用してほしいですね。

 そうすると、ボーナス点が与えられた選手は、
自信になって、モチベーションが上がると思うのですが。
 それに、誰もやったことのない新しい技を積極的に
考え出そうと、するのじゃないですか。

 新採点方式で、画一的になってしまった演技が
変化をもたらす、きっかけになると思うのですが。