難しいジャンプに挑戦すれば、もっと高い評価を、ということで、
3回転、3A、4回転を跳んだだけで、加点を付ける、ということを前に書きましたが、
 今回は、3Aと4回転の基礎点を引き上げることを考えてみました。


 まずは、現在の基礎点は以下の通りです。
1回転は、省略しています。


2T 1.3 3T 4.0 4T 9.8

2S 1.3 3S 4.5 4S 10.3

2Lo1.5 3Lo5.0 4Lo10.8

2F 1.7 3E 5.5 4F 11.3

2Lz1.9 3Lz6.0 4Lz11.8

2A 3.5 3A 8.2 4A 13.3


となっています。

 これの3Aと4回転の基礎点を引き上げます。


3A  9.0
4T 11.0
4S 11.5
4Lo 12.0
4F 12.5
4Lz 13.0
4A 14.5

としました。
 3Aが以前の4Tの基礎点と同じになりました。

 これは、3回転の基礎点は、2回転のほぼ3倍になっているので、
3Aと4回転は、2Aと3回転の3倍にしようか思ったのですが、
それでは高すぎるので、少し低めにしました。

そして、現在の3Aと4回転のGOEの減点は、以下のようになっています。

 GOE -1.0 -2.0 -3.0
3A   -1.4 -2.8 -4.2
4回転 -1.6 -3.2 -4.8

これをすべて、
-1.0 -2.0 -3.0とほかの3回転の減点と同じにします。

 そうすると、3Aで転倒して、-3.0の減点でも、残り6.0で3Lzの基礎点分は残るわけです。

 4Tで転倒して-3になっても、8点残るわけです。
 ですから、3A、4回転を跳ぶ人は、圧倒的に有利になるのです。


 そして、回転不足
(DG)の場合は、中間点を設けるということなので、
私も、中間点を考えてみました。

DGと書いているのが中間点です。

2A DG 2.5
3T DG 3.0
3S DG 3.5
3LoDG 4.0
3F DG 4.5
3LzDG 5.0
3A DG 7.0

4T DG 8.0
4S DG 8.5
4LoDG 9.0
4F DG 9.5
4LzDG 10.0
4A DG 11.0

とします。
こうすれば、3AのDGで、転倒して-3のGOEになっても、
3Tの基礎点の4点は残るわけです。

 4TのDGで転倒しても、3Loの基礎点の5点は残るわけです。

 ただ、2A、3T、3S、
3Lo、3Fの中間点のGOEの減点の実際に引く点数は、以下の通りにします。

中間点のGOEの減点。
  -1.0 -2.0 -3.0
実際に引く点数。
2A -0.4 -0.8 -1.5
3T -0.6 -1.2 -2.0
3S -0.6 -1.2 -2.0
3Lo -0.6 -1.2 -2.0
3F -0.6 -1.2 -2.0

とします。
そうしないと、基礎点がなくなってしまいますから。


 基礎点を引き上げたことによって、
3A+2Tの基礎点が10.3、
3Lz+3Tの基礎点が10.0で3A+2Tの方が基礎点が高くなるわけです。

 ただ、3Lz+3Loだと、
基礎点が11点となり、
3Lz+3Loの方が高くなります。
 3Lz+3Loは、安藤美姫さんが跳びますからね。

3A+3Tだと、13点になります。


 そして、あきらかな回転不足の場合は(前向きに着氷するなど)、
2回転の基礎点を採用します。

 90°から100°くらいの回転不足だと中間点を採用します。

 GOEの減点は、ジャッジの判断に任せます。


 GOEの減点の基準は、はっきりしています。
 たとえば、着氷の時、片手お手つきで-1点、
両手お手つきで-2点、
転倒で-3点というように。

 しかし、GOEの加点の基準はあいまいです。

 ジャンプの場合、8項目ある加点の基準の2つあれば+1点。
4つあれば+2点。
6つあれば+3点。

というように、なっていて、減点の時のように、はっきりしていません。

 こうなったら+1点、
こうなったら+2点というように、具体的にしてほしいと思うのですが。