これから、書くことは、
「難しいジャンプとそうでないジャンプ」
のタイトルの内容と重複しています。


 やっぱり、あったんですね。
 中野友加里さんのファンが、鈴木明子さんへ送った手紙。

「なんで中野さんは4年間頑張ってきたのに、
ちょっと出てきたあなたがオリンピックに出られるのか理解できない」

という手紙。

 鈴木明子さんは、ちょっと出てきた人ではない。

 少なくとも、鈴木明子さんと中野友加里さんは、スタートラインが同じぐらいのはずです。

 ただ、私がいつも言っているように、
歌手が一度ヒット曲を出すと、その後、ずっとトップ歌手でいられるのと同じように、
 中野友加里さんは、
2005年のNHK杯で優勝して、トップ選手の仲間入りをした。
(ただ、優勝した得点は、158.66点と低くかったが)
 それ以前の中野友加里さんは、成績が低迷していました。

 鈴木明子さんは、高校生の時、全日本選手権で4位になり、
四大陸選手権にも出場しています。
 その後、病気で1年間のブランクがあり、復帰したけれど、
鈴木明子さんの演技が、なかなか認めてもらえなかったのですね。

中野友加里さんは、
NHK杯で優勝して以来、
飛び抜けた成績ではないけれど、順調にトップ選手の道を歩みました。


 鈴木明子さんは、
2007年の全日本選手権で5位の成績だったため、
まだ、グランプリシリーズで2試合出ることが出来ません。
(2008年のNHK杯の1試合の出場でしたが、中野友加里さんを抜いて、
2位になりました)

 それで、世界ランキングを少しでも上げるため、日本スケート連盟に、

単発の国際大会に、できるだけたくさん出場できるように、
頼み込んだのです。

 そして、やっと2009年にグランプリシリーズで2試合出ることが出来たのですね。
それで、グランプリファイナルに出場するまでになったのです。

 だから、鈴木明子さんと中野友加里さんのどちらでも、
オリンピックの代表に選ばれてもおかしくなかったのです。

 私に言わせれば、鈴木明子さんを認めるのが遅すぎたと思うのです。

 あと、3年か2年早かったら、よかったのにと思うのです。
 病気のブランクは、ずっと前の話ですからね。

 中野友加里さんのように
「伊藤みどりさん以来、10年振りにトリプルアクセルを成功させた人」
というような付加価値が、鈴木明子さんにもあったなら、
鈴木明子さんの復帰後のブレイクは、もっと早かったかもしれないと思うのです。


 それから、前から何度も言っていますが、
オリンピックの代表選考の方法もおかしいのです。

 前もって代表を内定させずに、全日本選手権の一発勝負にすれば、
たとえ、中野友加里さんが4位になって、オリンピックの代表からはずれても、
中野友加里さんのファンは納得するはずです。

 だから、今回のオリンピックの代表は、全日本選手権の、1位、2位、3位の
浅田真央、鈴木明子、中野友加里の3人が選ばれるべきだったのです。

世界選手権の代表は、
浅田真央、鈴木明子、中野友加里の3人。

四大陸選手権の代表は、浅田真央、鈴木明子、安藤美姫の3人が選ばれるのが、
本来の姿なのです。

安藤美姫さんは、全日本選手権で
4位だったため、本来、世界選手権の出場権はないはずです。

 安藤美姫さんが、オリンピックの代表で、四大陸選手権に出なかったため、
世界選手権の代表になる、という、へんなことになっているのです。


 私は、鈴木明子さんの演技をもっと早くに、認めてあげるべきだったと思うのです。

だから、世界選手権の出場の経験もなしに、オリンピックの代表になる
という、へんなことになったのです。

 鈴木明子さんに、今回の世界選手権に出させてあげたいですね。

 フィギュアスケートは採点競技だから、審判が、選手の人生を握っているのですね。