全米選手権女子の結果は、
1レイチェル・フラット   TES 69.05
   PCS 61.71
   TSS130.76
   総合200.11

2長州未来
   TES 56.94
   PCS 61.78
   TSS118.72
   総合188.78

という結果になりました。

 ほかの人のブログを見ると、
「未来ちゃん、オリンピックの代表、おめでとう」と書いているけれど、
私は、根性がひねくれているから、違います。

なぜだ! なぜ長州未来さんのTESが、56.94と、こんなにも低いのだ。

 手元にプロトコルがないため、詳しいことは分からないが、
3つもDGが取られているという。
どれがDGに取られているというのだ。
ビデオで確認してみると、それらしきものは、
2A+3Tの3T、3Lz、3Tがそれらしく見える。
 回転不足は、4分の1までは、許される。
しかし、4分の1になった時点で、もう回転不足を取っているという感じだ。

 確かに、長州未来さんのジャンプ構成は、
2Aを3回入れているし、3Lo+2Aというシークエンスにしていて、
これだと基礎点が0.8倍になってしまうため、
全体の基礎点は下がってしまう。
 しかし、ジャンプの基礎点では、レイチェル・フラットとの差が、
2.98だったのが、TESでは、12.11もの差になってしまっている。
これもDGのおかげ(?)ですね。

 レイチェル・フラットの3F+3Tの3Tが、解説の杉田秀男氏は、回転不足だ、と言っていました。
しかし、実際は、ステップアウトの減点だけで、DGは取られなかった。

 見栄えは、長州未来さんの方がきれいだし、
解説の杉田秀男氏は、長州未来さんのレイバックスピン(ビールマン)を、
「スピンがきれいですね。レイバックスピンは、+2か+3が出てもおかしくない」
と感嘆の声を上げていました。

 スパイラルも、
「いいスパイラルですね」とほめちぎっていました。
長州未来さんのアラベスク型のスパイラルは、ほぼ180°足が開いていて非常にきれいです。
レイチェル・フラットのスパイラルとは、全然違います。

レイチェル・フラットは、ビールマンスピンをやってませんね。

 PCSは、長州未来さんが、61.78と一番高かったですね。
8点台(つまり64点以上)が出ると思ったのですが、出ませんでしたね。
 あれだけきれいな長州未来さんの演技だったら、8点台が出てもおかしくないと思ったのですが。

長州未来さんの得点が出た時に、得点が低かったので、
観客からブーイングが起きると思ったけれど、起きませんでしたね。
ちょっと、ざわついただけでした。
 この時、私は、一瞬、人種差別か、と思いました。

解説の杉田秀男氏も、低い得点に驚いていました。
長州未来さんの演技に、素晴らしい、と言っていましたからね。

 演技終了後の長州未来さんの感激ぶりを見て、私も、絶対、
レイチェル・フラットより、高い得点が出ると思いました。

 SPの差で2位になれましたが、すっきりしない、全米選手権でした。