田村明子氏の「氷上の戦士たち」という本を買って読んだ。

 男子選手には興味がないので、
「Ⅰ男子シングルの戦い」は飛ばして、

「Ⅱ取材現場のインサイド・ストーリー」と、
「Ⅲ心に残った特別な思い出」を読みました。

 ここには、興味深いことが書かれてありました。特に印象に残ったのは、
「取材方法」と、
「ゲイ」と、
「ミシェル・クワンの言葉」です。

 本に書いてある順番は違いますが、まず「ゲイ」から。

 これは、週刊誌に書いてあったのですが、週刊誌だから許されることであって、
週刊誌ネタなので、ブログには書いてはいけはいのかな、と思っていたのですが、
この「氷上の戦士たち」に書いてあったので、ここで書きます。

 キム・ヨナ選手のコーチであるブライアン・オーサーコーチは、ゲイです。
 週刊誌に書いてあったのですが、
キム・ヨナ選手のお母さんは(彼女もガチガチのスケートママですが)
、自分の娘のコーチを選ぶ時、たくさんのコーチと面接して、
ブライアン・オーサーコーチを選んだそうです。

その理由は、自分の娘を預けるのにゲイだと安心だから、ということです。

 ゲイということは、さておいて、この話で浅田真央さんのお母さんのことを思い出しました。
 浅田真央さんのお母さんも、自分の娘のコーチを決めるのに、ロシアまで乗り込んで、
タラソワコーチに頼み込んだといいます。
 ここで思ったのは、浅田真央さんのお母さんは、
キム・ヨナ選手のお母さんみたいに、何人ものコーチと面接したのだろうか、
ということです。
ここで、積極的な韓国人と、日本人の違いが表れているな、と思ったのです。
異性関係を気にしなくてもいい、女性コーチだったとしても、
ほかのコーチにしてほしかったです。

 ハブ空港とか、液晶テレビとかで、日本は韓国に負けてますからね。
そこが、韓国人と日本人の違いだと思うのです。
 日本人は、アメリカ人に対して劣等感を持っているけれど、
韓国人は、戦前の歴史から、日本人に対して劣等感を持っているのかなと
思っていたけれど、もう、劣等感は持っていないのかも知れません。

 韓国は、冬季オリンピック開催に、何度も立候補しているし、
フィギュアスケートの四大陸選手権は開かれているのだから、
そのうち、世界選手権も開催されるでしょう。


 ゲイで話が長くなってしまいましたが、
「取材方法」には3種類あるそうです。

1公式記者会見
2ミックスゾーンで選手 をつかまえてインタビ ューをとる。
3個別取材

の3つだそうです。

 個別取材の場合、その選手の国のスケート連盟に、
取材申請の書類を出して、許可が降りれば、その選手に取材ができるそうです。

 その申請書に、必ず律儀に返答をくれる国は、スイスとフィンランドだそうです。
 逆に、絶対に返答をくれないのは、ロシアとフランスだそうです。
ロシアは、お国柄で想像がつくし、
フランスは、ええ格好しいの国民性ですから、これも想像がつきます。
だから、ブライアン・ジュベールへの取材は、難しいそうです。

 そして、もうひとつ、日本人の記者はおとなしいそうです。
 外国の記者は、10代の美少女選手にも、ズバズバ、キツイ質問をしてくるけれど、
日本人の記者は、そんな質問はしないそうです。
まっ、これも、日本人のはっきりものを言わない国民性だと思いますが。

だから、韓国の記者も、キツイ質問をしてくるでしょうね。


 そして、最後に、ミシェル・クワンの言葉です。
 オリンピックで、金メダルが取れなかったことについて(一部抜粋)

「人は人生に不満がある時、金メダルさえ取れたらすべてがうまくいくようになると思いがち。
 金メダルを取った後にいろいろつけを払わなくてはならない場合もある」

 世界選手権を5回優勝したことについて。
(一度優勝すると、燃え尽き症候群になりがちだが)

「人は人生の1つのステージを終えたら、次に行きたくなるのは自然なこと。
 私ももう十分だと思うこともありました。
でもそのたびに自分の原点に立ち返ってみた。
そしてスケートを愛しているという気持ちが私の原点だったの」


「氷上の戦士たち」の感想は以上です。