フィギュアスケートは、メンタルのスポーツと言われますが。

 NHK「スポーツ大陸 敵は自分の中にある スピードスケート 黒岩彰」
という番組で、

 黒岩彰さんが、1984年のサラエボ五輪で、金メダル間違いないと言われていたのが、
金メダルへの大きな期待と、マスコミの取材攻勢につぶれてしまって、結局、10位に終わり、
全くノーマークで、マスコミの取材も、ほとんどなかった北澤欣浩(きたざわよしひろ)さんが、
銀メダルを取ったという
結果を放送していました。

 当時、マスコミへの取材制限は、全く行われておらず、
選手の乗った移動のバスの中まで、記者が乗り込んで来たそうです。

 黒岩彰さんに、「金メダルを取ってくれ。金メダルを取ってくれ」
と新聞がさかんに書き立てて、期待をあおったわけです。

 当時のアメリカでは、選手への取材制限は、すでに行われていたそうで、
その点では、日本は遅れていたわけですね。

 この黒岩彰さんの一件から、選手へのマスコミの取材制限が行われるようになり、
選手のメンタルトレーニングが、行われるようになったそうです。

 でも、今、浅田真央さんは、金メダルを取る、と言っていますよね。
これは、黒岩彰さんの時と同じなのです。
 黒岩彰さんは、「金メダルを取る」と言っておけば、
マスコミの取材が、少なくなるのではないかと思ったそうです。

もちろん、黒岩彰さんの時代と今では違いますし、
浅田真央さんも、そんなつもりで言っていないと思います。

しかし、経済効果100億円と言われる浅田真央さんは、
そうすんなりと、ことが進むとは思えないのです。

 2009年の世界選手権の視聴率が低くかったのは、浅田真央さんが4位に終わったから?

 それほど、浅田真央さんへの期待が大きいのです。

荒川静香さんは、心臓の強い人のようですが、浅田真央さんは、そこまで強くないでしょう。

 よりいっそうの取材制限と、メンタルサポートが必要だと思います。

 浅田真央さんが、全日本選手権でうまく行ったのは、
タラソワコーチがいなかったから?
と言われています。
グランプリ、フランス大会とロシア大会で、うまく行かなかったのは、タラソワコーチがいたから?

 だから、私がいつも言っているように、荒川静香さんが決断したように、
コーチを変えるべきです。

 まず、メンタルの部分できちんと整えることが先決だと思うのです。