今日から、全日本選手権が行われます。
「フィギュアスケートバンクーバー五輪完全ガイド」(表紙が赤い本)という本に、
「女子シングルにおいて、日本ほどレベルの高い五輪代表選考が行われている国はない。
五輪でメダルの可能性のある選手が、同時に五輪代表から落ちる可能性もある、
なんて国は確実に日本だけだ。(中略)鈴木明子選手は他国なら、十分エース格だ。
最大枠でありながら、日本には少な過ぎる“代表3枠”を巡る戦いは、
12月の全日本で決着がつく」
と書かれてあります。

 まさに、日本国内で世界選手権が行われるようなもの。
 選手達は、日本に生まれて、幸なのか、不幸なのか。高いレベルで、五輪代表選考が行われます。
(他国なら、主要5人は、みんな五輪代表に選ばれるのに)

 2005年の全日本は、消化試合というか、デキレースというか、そんな感じでしたが、
今回の全日本は、少なくとも残り2枠は、この全日本で決まります。

2005年からの上位3人の得点を並べて見ると、
2005年
 1村主章枝194.16
 2浅田真央188.10
 3荒川静香187.36
2006年
 1浅田真央 211.76
 2安藤美姫 185.65
 3中野友加里179.72
2007年
 1浅田真央 205.33
 2安藤美姫 204.18
 3中野友加里184.33
2008年
 1浅田真央182.45
 2村主章枝178.59
 3安藤美姫174.09
となっています。

 全日本は、国際試合に比べて10%ぐらい高めに得点が出ています。
しかし、公平に採点するためと、日本スケート連盟強化部幹部が、
審判団から外れるというニュースも伝わっています。
そうすると、得点は国際試合並みになるのでしょうか。

 浅田真央さんは、2007年、2008年とも3Aを失敗しています。
2007年は1A、2008年は
2本ともDGになっています。
2007年は、3回転+3回転を2回跳んでいます。
2008年は、3回転+3回転を1回跳んでDGになっています。
今年は、3回転+3回転を跳んでいません。
全日本では、どうするのでしょうか。

 私の正直な気持ちは、今の選手達は、生まれた年代が悪かった、ということです。
浅田真央さんより年下で、トップ選手はいませんからね。
ですから、こんな熾烈な戦いの全日本は、今年が最後でしょう。