東野圭吾氏の「夢はトリノをかけめぐる」の本の中に、もうひとつ興味深いことが書かれてありました。
 それは、アメリカでは、オリンピックの女子フィギュアで優勝すると、その経済効果がものすごいという。その選手へのCMのオファーも殺到するという。
 しかし、アルベールビルオリンピックで優勝した日系のクリスティ・ヤマグチさんは、
金メダルリストが、必ず起用されてきたCMのオファーがなかったという。他のオファーも、ずっと少なかったという。
 クリスティ・ヤマグチさんは、ルックスは日本人そのものだし、
「ヤマグチ」という名前が、アメリカ人らしくないそうです。
 アメリカでは、やっぱりアングロサクソンに、優勝してもらいたいのですかね。
 そういえば、「浅田真央16歳」(宇都宮直子著文藝春秋)という本にも、書かれてありました。
 浅田真央さんが、アメリカで練習をしている時、日本人だ、ということで、人種差別を受けたそうです。
 つまり、レストランで後回しにされる。後から白人が来ても、すぐに注文を聞きに行くのに、と。
 でも、2009年の世界選手権の表彰式に、クリスティ・ヤマグチさんが登場した時には、感激しましたが。
 アメリカでは、表向きは、人種差別はない、と言っていますが、庶民の中とか、潜在意識の中では、まだ、あるのですかね。
 私たち日本人も同じだと思います。
 韓国人に対して、文化交流だ、平等だ、過去の悲しい歴史に対して、謝罪しなくてはいけない、と言っているけれど、
どこか、まだ、潜在意識の中で、見下げている部分があるのではないですか。
 浅田真央さんのライバルが、もし、キム・ヨナさんではなく、アメリカ人だったら、ここまで、ライバル意識を出したでしょうか。
 アメリカ人だということで、諦めの気持ちになったかも知れません。
 ハブ空港とか、液晶パネルとか、ITとかでは、日本は、もう韓国に負けていますけどね。
これは、韓国人の、熱くなりやすい国民性に負けているのです。
韓国人の「なにクソ、負けてたまるか」という気持ちが、勝っているのかも知れません。
 日本人は、良く言えば、控え目。悪く言えば、自己主張しない。
そんなところが、日本人のダメなところなんですね。
 話はそれてしまいましたが、難しいのですね。姿形が違えば、どうしても、自己保身に走ってしまいますから。

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