私は、特定の選手のファン、というわけではありません。
細かい記号や数字が並ぶ新採点方式が面白くて、フィギュアスケートに関心を持つようになりました。
今、特に、日本の女子選手について思うことがあります。
これから、ちょっと、批判的なことを書きますが。

それは、日本の女子選手は、難しいジャンプが目立って、有名になった選手が多いということです。
中野友加里さんは、伊藤みどりさん以来、10年振りにトリプルアクセル(3A)を成功させた選手。
安藤美姫さんは4回転。浅田真央さんは3A。
しかし、今はどうでしょう。
中野友加里さんは、2005年のNHK杯で優勝して以来、トップ選手として注目されるようになりましたが、なかなか3Aが認定されません。
安藤美姫さんは、4回転が成功したのは、旧採点方式の時でした。
あの時のビデオをもう一度見てみると、どうも回転不足に見えます。
もし、新採点方式だったら、認定されなかったかも知れません。
浅田真央さんの、2005年の「くるみ割り人形」は、トゥループとサルコウを外して、その他の4種類のジャンプだけで構成されたプログラムでした。
浅田真央さんのお姉さんの浅田舞さんは、世界ジュニアに出場した時、3Aを成功させています。
きちんと片足着氷しています。
ただ、着氷が少し回り過ぎたということで、正式に認定されませんでした。
もし、あの時、浅田舞さんの3Aが認定されていたなら、浅田舞さんは、トップ選手の仲間入りをしていたかも知れません。
つまり、ひとつのジャンプが、認定されるか、されないかで、その選手の後の人生が変わってしまうということです。
中野友加里さんは、3Aのお陰で、トップ選手を保たなくてはいけません。
安藤美姫さんは、結局、4回転は捨ててしまいました。
浅田真央さんは、サルコウ苦手、ルッツのエッジの修正が上手く行かず、結局、この二つは、プログラムから外してしまいました。
難しいジャンプだけで、有名になってしまうと、結局、その選手を苦しめることになるのではないですか。