SDS(エス・ディー・エス)法は、物事をわかりやすく伝えるためのテンプレートです。

 

知っているだけで日常会話、仕事、地域のコミュニティなど、情報伝達が必要なさまざまなシーンで役立ちます。

 

また、SDS法を知っておくだけで伝達がスムーズになるので、活用できるように理解しておきましょう。

 

SDS法とは|構成について 

 

SDS法とはSummary(要点、概要)、Datails(詳細)、Summary(要点)で構成されたフレームワークで、文章構成において最も基本的な型です。

 

S・D・Sの順序で情報を伝えることで、興味を惹き、理解を深めやすくします。

 

SDS法のメリット・デメリット 

 

SDS法を正しい場面で活用するために、メリットとデメリットを解説します。

 

SDS法のメリット

 

次に挙げる3つのメリットを理解し、効果的に使いましょう。

 

要点を印象づけられる

初頭効果(プライマシー効果)と親近効果によって、相手に要点をインプットしてもらいやすくなります。

 

初頭効果とは、最初の情報が印象や記憶に残りやすくなる心理効果のことです。

 

人と会うときに第一印象が大切と言われるのは、初頭効果が働くからです。

 

文章や会話などでは、最初に要点を伝えることで興味を惹きやすく、後述する説明を要点と紐付けながら理解してもらいやすくなります。

 

親近効果とは、最後の情報が記憶に残りやすくなる心理効果です。

 

一見、初頭効果と矛盾しているようですが、事前情報の有無や関心の度合いなどによって、最初と最後のどちらの情報にウエイトが置かれるかは変わります。

 

最初と最後に要点を伝えることで、伝えたいことを認知してもらいやすくなりますよ。

 

話の軸がぶれにくい

最初に要点を提示することで、話全体の軸が定まった上で説明を始められます。

 

詳細な説明に入っても、書き手(話して)と読み手(聞き手)の双方にとって目的が明確なので、軸がぶれにくいです。

 

最後に要点を繰り返すことで、話のつながりを確認できるので、一貫性のある情報となり理解が深まります。

 

読み手・聞き手が理解しやすい

要点を理解しながら詳細な説明を読み(聞き)進められるため、読み手(聞き手)は、一度で何を伝えたいのか理解しやすくなります。

 

また要点を明示することで、書き手(話して)の伝えたいこと以外に着目してしまうなどの誤認を防ぎます。

 

SDS法のデメリット

 

SDS法は万能ですが、次に説明する2つのデメリットによって、効果を発揮しづらいこともあります。

 

細部の構成を網羅していない

SDS法は文章構成の大枠でも段落ごとにでも活用できます。

 

特にDの詳細説明が長くなることも考えられるので、部分的な構成は自分自身で考える必要があります。

 

ただD(詳細)にさらにテンプレートを入れ込んで活用すれば、長文のテンプレートとしてのアレンジも可能です。

 

 

意外性を与えたいときは面白みに欠ける

意外性のある展開を表現するのに向いているのは、起承転結型の文章です。

 

結論を先に伝えるSDS法では、最初にオチを言ってしまうようなもの。

 

意外性をもたせたいときやオチをつけて伝えたいときに、SDS法は不向きです。

 

 

SDS法を使った例文を紹介 

 

具体的な活用方法について説明します。

 

自己紹介や自己PRの場合

 

アピールポイントを要点として伝え、詳細で具体的に説明します。

 

以下の例文では「英語を使ったコミュニケーション力」をアピールしています。

 

 

【Summary(要点、概要)】
私は英語でコミュニケーションをとるのが得意です。

【Datails(詳細)】
英語でのコミュニケーションに抵抗がなくなったのは、フィリピン出身の友人ができてからです。
中学生の頃、フィリピンからその友人が転校してきたのですが、日本語がまだ上手くなかったので、積極的に英語で話しかけるようにしました。
その子と言葉を教え合いながら話しているうちに、英語でコミュニケーションをとるのが好きになりました。
海外旅行をしたときに役立っていますし、外国人観光客が困っているときには声をかけて、困りごとの解決に協力するようにしています。

【Summary(要点)】
私はこれからも英語が必要な場面で、積極的にコミュニケーションをはかっていきます。

 

 

プレゼンの場合

 

社内報告や社外営業など、あらゆるプレゼンで活用できます。

 

以下は「社内の業務環境改善案」についてのプレゼンの例文です。

 

【Summary(要点、概要)】
業務効率化に向けたDXの必要性と具体的施策について説明します。

【Datails(詳細)】
DX化の目的は・・・(省略)
DX化が必要になった背景として・・・(省略)
具体的な施策として・・・(省略)

これらを取り入れることで、業務は次のように変化します。

~~省略~~

【Summary(要点)】
〇〇のDX化により△△となり、業務効率化を実現できます。

 

プレゼン全体の構成ではSDS法を意識し、最初に結論、最後にまとめを述べます。

 

SDS法と他の型の使い分け方法 

 

SDS法は、PREP法やDESC法と混同されがちです。

 

具体的にどのように使い分ければよいのか説明します。

 

使い分け①|SDS法とPREP法

 

PREP法は、Point(要点)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(要点)で構成されています。

 

SDS法の詳細部分の内容をさらに定めて、活用場面を限定的にしたイメージです。

 

 

わかりやすい説明をすることに主眼を置いたSDS法と比べ、PREP法は1つの主張に対して説得力を強める構成となっています。

 

使い分け②|SDS法とDESC法

 

DESC法は、Describe(描写)、Express(表現)、Suggest(提案)、Consequence(結果)で構成されています。

 

事実から本題へ進めていく流れなので、情報を伝えるだけでなく、依頼や提案を目的として活用するテンプレートです。

 

 

まとめ 

 

SDS法は情報伝達のあらゆる場面で活用できるので、必ず覚えておきましょう。

 

短文や段落ごとの活用だけでなく、SDS法を大枠として使い、他の型と組み合わせることで長文の構成もできます。

 

仕事での報連相やメールの文章、記事執筆などあらゆる場面で「結論を先に述べましょう」と聞きますが、SDS法はあらゆる「結論先」の場面で活用できる、超基本のテンプレートです。