ライター業は実に奥深いのですが、世間的にWebライターはレベルが低い位置付けです。

「Webライターの文章はひどい」なんて声も聞きます。

その証拠に、大型のクラウドソーシングサイトでは副業WebライターやフリーランスのWebライターのお仕事は、報酬の低いものが多いですよね。

では、Webライターになるとレベルが低いと思われ続け、低報酬の仕事をし続けなければならないお仕事なのか?といえば、違います。

Webライターとしてスキルを認められ、生計を立てるほどに・・・それ以上にも稼ぐ方法はあります。

「ひどい」と言われる理由とそこから脱却する方法をお伝えします。

 

 

Webライターのレベルがひどいと思われる理由 

落ち込む男性のイラスト

火のないところに煙は立たぬものですが…

どうしてWebライターのレベルはひどいという噂が立ってしまったのか、考察していきます。

 

 

理由①テレビでネガティブな情報が流れたから

過去にテレビでは、Webライターはデタラメな情報を量産しているというような内容が何度も放送されています。

例えば…

ゴシップ記事はスピード最優先のため証拠のないデタラメな情報を量産している
メディアのみから情報を集め、取材を行わなず信憑性に欠けるコタツ記事が量産されている


などといった内容です。

テレビの影響力は大きいため、一般的にWebライターは信憑性に欠ける記事ばかり書いてお金儲けをしている人たちという印象がついてしまいかねません。

 

 

理由②発注者側がネガティブな口コミをするから

クラウドソーシングサイトの発注者によるWebライターに関する悪い口コミが、ネット上に掲載されていることがあります。

仕事を依頼してお金を支払ったのに、コピー記事や支離滅裂で使えないような記事を納品されるケースがあるからです。

実際にクラウドソーシングサイトでは、副業やお小遣い稼ぎで登録している人も多く、Webライターのレベルはまちまちです。

スキルが伴わなくてもWebライターとしての仕事を請け負える環境ですので、Webライターへの依頼は当たりはずれの大きいサービスとなっています。

 

 

理由③低単価案件が蔓延しているから

Webライターは当たり外れがあり、教育に時間もコストもかかるという実態から、ライティングの案件は低単価のものが多く存在します。

また、現在のSEOに対応するために記事を量産するには、スキルの高いライターへ依頼していては、多額なコストがかかってしまいます。

つまり、初心者ライターに依頼することを想定して金額が設定されており、それによりますます初心者が参入しやすい環境となり、堂々巡りなわけです。

Webライターは作業量に対して稼げないと感じ、発注者側はWebライターのレベルはひどいと感じる状況となっています。

 

 

本当にレベルのひどいWebライターの特徴 

特徴

 

Webライターが全員ひどいのかといえば、そうではありません。

完璧な文章は存在しませんし、スキルの高いライターでもお仕事をしていく中で修正は当然あります。

では具体的に、どのようなWebライターがクレームにつながりやすいのかを説明します。

 

 

特徴①ビジネスマナーができていない

一般的なビジネスシーンで求められる対応ができていない人、伝えたことを理解しようとしない人などです。

具体的には

期日、時間を守らない
返信がない、あるいは返信が遅くやり取りしにくい
注意事項や仕事の内容など、伝えている項目を理解していない
文章がわかりにくい
言葉遣いに気を配っていない
 

などといったことです。

文章でのやり取りは顔が見えないため、冷たく感じさせやすく、曖昧な表現では理解してもらいにくくなります。

Webライターは、チャットなどのやり取りでお仕事のやり取りをすることが多いので、「報・連・相(ほうれんそう)」をしっかり行い、誤解のないような言葉遣いをするよう気を配る必要があります。

お仕事内容の説明の文章量が多いこともありますが、認識が食い違うことのないようにするための大切な情報です。

確認や理解しようとせずに、ルールを守らなかったり、何でも質問してしまっては信頼が落ちてしまうのは想像に容易いですよね。

とはいえ、当たり前のことを当たり前にしていれば、問題ありませんよ。

 

 

特徴②文章力がプロとはいえない

納品された記事をチェックしていると、まったく使い物にならない記事を納品されることがあります。

 

【修正の多い執筆例】

表現や使用する語彙の個性が強すぎる
ほぼコピー記事
内容が支離滅裂
根拠のない思いつきの情報を書き連ねている

 

手間もコストも大きいと依頼する意味がありませんので、発注者側にとって無駄な出費となってしまいます。

もちろんWebライターにとっても継続案件につながりません。

ただし、修正があるのは仕方ありませんので、まったく落ち込むことではないですよ。

修正依頼があっても、誠実に対応すれば印象は良いです。

 

 

特徴③ライティングに付随するスキルに乏しい

わかりやすい文章を書くことだけができても、Webライターとして良い仕事はできません。

記事テーマに関する知識、読み手への思いやり、リサーチ力など、文章を書くためにはあらゆることを思考します。

また、掲載するメディアによって書き方や表現が異なります。

例えば、Instagramは10~20代の利用者が特に多いため、カジュアルな文章が好まれる傾向にあります。

一方、コーポレートサイトでは信頼感を与えるような文章が多いですよね。

文章は書くだけでなく、発注者やその先のお客様の目的達成のために内容を考える必要があることから、マーケターやコンサルタントのような役割も担っています。

それらしい文章になっていても、内容が薄いものや対象とする読み手に響かない文章では、誰にも読まれない無意味なコンテンツになってしまいます。

このようにライティングに付随するスキルを伸ばすには、経験を積むことが最短の方法です。

勉強することはもちろんですが、仕事を通して身につけていくことも意識するとよいですよ。

 

 

認められるWebライターになって稼ぐには 

 

ひどいレベルだなんて思われることなく、有能なWebライターとして認められ、生計を立てていけるほど稼ぐために必要なことを解説します。

 

 

文章力は当たり前

Webライターとして仕事を受ける以上は、文章力があって当然です。

そのため、正しい日本語を使い、わかりやすい文章を書くスキルを身につけるために、本を読んで勉強することは最低限必要です。

プラスして、受けた案件のレギュレーションを意識して書くことや、修正依頼の内容を書き留めておくことで、さらに文章力を伸ばしていけます。

文章力は書いた文章を何度も読み直し、推敲を重ねることで身についていきます。

書いた文章を確認しない、あるいは確認が甘い状態で発注側の人に確認してもらおうという意識では、スキルアップは遠のきます。

逆に言えば、初心者向けの仕事を受けながら伸ばしていける部分でもありますので、わかりやすい表現を考えながら文章を書くガッツがあれば大丈夫です。

 

 

文章力+αのスキル

Webライターの仕事は低単価のものが多いと述べましたが、専門スキルの必要なライティング案件は高単価なものがほとんどです。

 

 

【高単価案件の例】

✅ 記事を上位表示させられるSEOライティングの知識

✅ 記事をサイト内に入稿するためのWordPressの知識

✅ 記事テーマが法律・医療・金融関係といった資格などの専門的知識が必要な内容

✅ LP制作に必要なセールスライティングが必須な案件

✅ 動画広告のシナリオなどマーケティング知識が必要な案件

✅ 薬事法・景品表示法などの知識を用いて、宣伝内容が法律に抵触していないか確認する案件

✅ 企業のオウンドメディアを制作する案件

✅ 電子書籍プロデュース

 

ライティングの目的は文章を書くことではなく、発注者やその先のお客様に利益をもたらすことです。

高単価案件で求められるスキルは、文章を書くことだけでなく、マーケターとしての役割が大きくなっていきます。

 

 

チーム戦を意識する

Webライターのスキルだけで請け負える仕事内容は記事執筆に限られてしまいますが、複数人で行うプロジェクトに参加すれば、大型案件が受注できます。

LP制作を例にあげると、以下のような人材が必要になります。

 

 

  • プロジェクトをとりまとめるディレクター
  • セールスライティングができるWebライター
  • WebページをデザインするWebデザイナーやプログラマー
  • 薬事法や景品表示法などのチェックを行う専門家

 

このような役割をもつ人が集まれば、1件数十万円もの案件が獲得できます。


もちろん一人で何役もこなせれば、少ない人数での受注も可能ですね。

他にも、企業のコーポレートサイトのような大型案件や、SNS運用のような継続案件も可能となります。

すべて一人で背負うには作業量に限界がありますので、チームで対応できる形を作るか、チームに属するのも有効な手段です。

 

 

まとめ ひどいWebライターにならないために 

Webライターに関するさまざまな批評はありますが、結局のところ自分自身の評価は、仕事との向き合い方や仕事の対応で判断されます。

誰でも簡単に参入できるため初心者が多く、「Webライターのレベルはひどい」と言う人はいます。

しかし、努力を怠らなければ「ひどいWebライター」とのレッテルは貼られませんし、その姿勢は依頼者にも伝わります。

スキルアップをしながら続けられれば、収入の天井が高く魅力的なお仕事ですよ。