今秋は天候不順のためか、我が家ではよい柿が採れませんでしが、菊にとっては良い天候だったのでしょうか、例年になく美しく咲いています。菊の花は桜とともに日本を代表する花だと思います。童謡「一年中の歌」の中でも、花として歌われているのは「さくら」と「菊」だけです。この歌はアメリカ民謡に岡本敏明が作詞したものです。各月を代表する季節の言葉(5音)を12語並べただけの単純な歌なのですが、子供たちに一年の季節の移り変わりを教えるには良い歌です。
おめでとう 一月、つもる雪 二月、ひなまつり 三月。
さくら咲く 四月、こいのぼり 五月、さみだれの 六月。
暑くなる 七月、夏休み 八月、虫の声 九月。
青い空 十月、菊の花 十一月。クリスマス 十二月
11月11日の東京の日の入りは16時39分、12月23日冬至では16時32分なので、今は冬至とは日の入り時刻は7分しか違いません。ごご3時半には太陽高度は約11.6度、日の光は真横から射してくるよう感じです。まさに釣瓶落とし。
菊の花低き光が紅をさし とっこ
「菊の花」を歌った唱歌には、尋常小学唱歌(明治44年ごろ)と国民学校の「うたのほん」(昭和16年)の2曲あります。尋常小学校用は一年生、うたの本は二年生用です。良い曲だと思うのですが、いずれも戦後の教科書からは消えてしまったようです。GHQが日本を統司していた時代に「兵隊あそび」とか「あふぐごもん」などの歌詞はまずかったのでしょうか。学校で習った記憶はないのですが、今回改めて聴いてみて、聞いたことがあるような気がしました。
尋常小学唱歌‘(1年) 菊の花
見事に咲いたかきねの小菊
一つ取りたい黄色な花を、
兵隊遊びの勲章に
見事に咲いた垣根の小菊、
一つ取りたい真白な花を、
ままごとあそびの御馳走に
国民小学唱歌(2年) 菊の花
きれいな花よ、菊の花、
白や黄色の菊の花。
けだかい花よ、菊の花
あふぐ ごもんの 菊の花。
日本の秋をかざる花、
今まで母が植えたまま、ほっぽらかしにしていたのですが、難しそうですが来年は少し手を掛けてみようかなと思っています。