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 7月31日放送のNHKスペシャルで、摩周湖で年に数回しか発生しない「滝霧」に関して放映していましたた。海霧が釧路湿原をたどって摩周湖にまでやってくるプロセスや霧がもたらす恵みについて詳しく説明がなされていました。時間をかけて取材したさすがNHKという番組です。
 しかし滝霧自体はそんなに珍しいことではないのかなとも思いました。摩周湖のシーンには及びませんが、上田に住んでいたころ市内から、山を越え雲(霧の滝)が落ちてくるのを度々目にしましたし、夏山では谷を溢れた雲が尾根を越す光景はよく目にしたからです。 
 上の写真は鹿島槍ヶ岳手前(布引岳)から遠く槍ヶ岳、穂高岳、日の出直後です。中央の大きく写っているのは蓮華岳、一番手前の雲が溢れている尾根は爺ヶ岳から鳴沢岳にいたる稜線です。
 
      雲海の音無き怒涛尾根を越す    福田蓼汀
 
     雲海の滝のごとくになだれ落つ    とっこ
 
      雲海の斜面滑りて滝となる
 
     涼しさや雲が横切る尾根の道