イメージ 1さえざえとした夜空に冬の大三角が目だっています。
オリオン座の赤いベテルギウス(上)、大犬座の青いシリウス(下)、子犬座のプロキオン(左)を結ぶ線です。
ファインダーが暗く適当なピント合わせのため星がにじんでいます。

「冴ゆ」とは澄みきることを表し光、色、寒気などの澄んで通る意味です。なかでも寒気を強調したものが季語になりました。寒し、冷たしよりも厳しく澄んだ感じを伴うのは、その本来の意味によります。(日本の歳時記38) 
動詞です。口語では「冴える」となります。頭が冴えるとは頭が澄みきるという意味になりますね。
文部省唱歌(中1)に「冬の星座」という曲の中でも使われています。

 ♪木枯らしとだえて
  さゆる空より
  地上に降りしく
  奇(くす)しき光よ
  ものみないこえる
  しじまの中に
  きらめき揺れつつ
  星座はめぐる

今の季節、寒さ、澄み切った星などを表現するのに使いたくなる美しい言葉ですね。