性的なことってどこまでもむずかしい。恋人からの欲求を垂らしこまれるのは慣れているしお互いの体を持って欲をぶつけあって相殺して砕け散る感覚がすき。

でも思いもよらぬひとからの要求はたいへん不快であるし、ふるいたったものを字のまま赤裸々に晒されると仕様のなさを感じる。さらに自身の耳に入らぬところで自身の女性としての評価を聞いた日にはもう涙が止まらなくて。けして酷評などではないけれど、勝手なおもわくで性的なことをおもいたたれてはおそろしくふるえてしまう。まだ生半可な自身に受け止めうるものではないし、相手がたもひとりのこむすめを少々困らせてやろうとは思っていないわけであるが。悪気のない悪。無邪気で生っぽくて。わかってはいるが憤怒してしまう。気分を害すし、ごきげんに生きているわたしを踏み倒すような勢いをかんじる。男性に限らずであるが、性的なものを相手がどう受け取るかなどはかろうとしないひとを散見する日々である。

私は性的なこと、それすなわち個人的なことであるし、双方合意関係や個人プレイ以外は尊重できない。通り魔的な性の押し付け、威力的な刃物あり。こちらも気をつけていたいし尊厳などをおどかさぬよう忍びていきたい。