また久しぶりにこのブログで、長年にわたるロック愛好家のサヨちゃん先輩と「フジ・ロック・フェスティバル2015」について、辛口で語り合ってみることにしましょう。
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プーリーム(以下プ)「フジロック2015ですけど、すでにトリの3組が発表されました。しかし、どうかな~っていう、イマイチ感があるのでは?」
さよちゃん先輩(以下さ)「第8弾まで、発表されたよね。フー・ファイターズとノエル・ギャラガーは予想が当たったね」
プ「トム・ヨークを予想してたけど、ミューズでした」
さ「でも、代替わりのようなものだから、いいんじゃないの?予想が全部当たったようなものでしょ」
プ「そう?」
さ「プーリームさんサスガです」
プ「でも、『代替わり』って…(笑)。つまり、ミューズはレディオヘッドの後継者なんだ?」
さ「悪い後継者だよ(笑)」
プ「ははは。ミューズは、ニューアルバムも出るんだよね、6月か。まあ、似たような路線みたいだね」
さ「いやあ、近年に比べて、先祖帰りした新曲があったよね」
プ「うん、先行シングルね」
さ「前作よりは、もしや良いのか、っていう期待がある。でも、まだ期待しているのが、間違ってるのかもしれない。コールドプレイと同じで…」
プ「コールドプレイって、もう、『ダメな連中』の代名詞と化している」
さ「ただ、一般人がバカにすると、むっと来るけどね。ロック好きな目からすると、今のコールドプレイがダメなのは分かるってだけで」
プ「トム・ヨークの可能性は無いのかねえ。フジロックで来日の」
さ「う~ん、去年、単独で来たから…」
プ「そうか」
さ「私が主催者なら、毎年呼びたいけど(笑)」
プ「ブラック・キーズなんかも、僕らは、フジロックの出演を予想してたけど、どうかな~」
さ「単独公演が決まったのにキャンセルで…。ドラマーの怪我ってことらしいけど。1か月前のキャンセルで、ビックリ」
プ「うん、チケット買わなかったけど、行きたい気はしてた」
さ「客の入りが悪くてって裏事情は、無いだろう、ってことは、夏に来日の可能性も無きにしもあらず」
プ「『コーチェラ2015』のジャック・ホワイトは、今後しばらくライブ活動から手を引くような気配があるから、残念ながら、フジロックには来そうにないな。あんまり良い人がフジロックに見当たらないのが、今年の様相なんだけど…」
さ「ズバリそうだよ」
プ「う~ん」
さ「私は、いつもなら、先行チケットを買ってるけど、今年は買ってない」
プ「ヤフオクなんかで、安く買い叩かれそうなラインナップだよね、今のところ」
さ「問題点としては、邦楽が多すぎてゲンナリだよ」
プ「うん、Jロックには全然興味ないからなー」
さ「中堅どころが、見当たらないのも問題。トリの3組が洋楽ロックの最高峰なのは認めるけど、ちょっと新鮮味が無い」
プ「うん。ものたりない。通好みのアーティストが少ない。ベテランも少ない、たとえばポール・ウェラーのような…」
さ「ライド(RIDE)が、出る。ベル・アンド・セバスチャンも」
プ「それぐらいかな、面白そうなのは。僕ら、予想もしてたし」
さ「イチ押し扱いのロイヤル・ブラッドが、どうだろう。そこまでプッシュされる価値があるものなのか?ジミー・ペイジが評価しているから、ロック・ファンとしては一目置かざるを得ないわけだけど」
プ「音自体は、好きなんでしょ?」
さ「そうね、ロイヤル・ブラッドは見てみたい気はする。でも、ベースの音で、ギターっぽい音を出しているところが、変わってるよね~」
プ「あのスタイルは、ベースのほうが、ギターより簡単だからってこと?」
さ「押さえるのは難しいと思う。何か意図があって、ああいうスタイルなんだろうね。ドラム&ギターっていうバンドは、結構先駆者がたくさんいるから、避けたのかもしれないし」
プ「新作の出たばかりのアルトJ(ALT-J)が出ないってのは、どういうことだろうって気がする」
さ「前のときは、サマソニだったよね」
プ「フジロックには来ないか」
さ「そうね、アルトJの公式サイトを調べてみないと分からないかも」
プ「ほかにも、ウィーザーあたりが来ても良いのに、気配が無い」
さ「それも、分からないね」
プ「デビュー作とともにやって来たケンドリック・ラマーも、今回は来そうにないのは困ったことだ」
さ「単独はあるかもしれないよ、旬の人だから」
プ「地位が上がりすぎている可能性はあるけどね。フライング・ロータスなんかも、そう。新作が出来たばかりだし、来ても良さそうなんだけど」
さ「フライング・ロータスは、いろんなフェスを眺めてみても、名前が無いから、お休みなんじゃないの?」
プ「テイム・インパラ(TAME IMPALA)とか、トロ・イ・モワ(TORO Y MOI)のような、日本人が大喜びしそうなニュートラルな連中も、名前がまだ無い」
さ「とにかく、ありきたりな邦楽アーティストだらけ」
プ「フジロックの価値が下がるよね。ありふれたフェスと一緒になる」
さ「洋楽フェスってのが売りなはずだよ」
プ「しかたなく、椎名林檎のステージに足を運ぶような雰囲気になりそう」
さ「林檎や奥田民夫なんかは、悪くないけど、問題は、その下の格の人たちが多すぎるってこと」
プ「発表も早すぎるのかな?今回、邦楽の面々は」
さ「ギリギリに発表すれば、ガッカリ感もない」
プ「むしろ、オマケって感じでね」
さ「そうかもね」
プ「最後に、メイン・アクトについて、ちょっと語りますか」
さ「プーリームさんは、オアシスが大嫌いっていうことだけど、ノエル・ギャラガーについては、それほど拒否反応が無いみたいね?」
プ「僕は、初期ビートルズ的なものが嫌いだから、その延長上のオアシスも好ましくないよね、しかも、それがバカみたいに売れるっていう。その『現象』としても初期ビートルズの繰り返し。なんだろうねって思うよ」
さ「そこまで似てるとは思わない。基本的に、オアシスの曲は、ノエルが作ってるし」
プ「リアムのスタイルが、ジョン・レノンの物まねでしょ、初期のね」
さ「いや、私には、リアムはイアン・ブラウンの動きにしか見えないわけよ」
プ「そうなんだ…サウンド的には、ビーディ・アイなんかは、むしろ面白いし、続けて欲しいくらい」
さ「でも終わっちゃった」
プ「ノエルは、微妙なんだよね。オアシス的なものへ向かいそうな嫌な気配はあるけど、普通のUKロックだから、まあイイのかなって感じ」
さ「オアシスは、弦楽器と鍵盤で、厚いサウンドだと思うけど」
プ「弦楽器を入れれば、壮大な感じにしやすいからね」
さ「そもそも壮大にする必要があるかどうか。ミューズは、その、ぶ厚い感じが一緒なんだけど、馬鹿馬鹿しさがあって、そこが面白い」
プ「その馬鹿馬鹿しさだけど、僕がミューズを最初に聴いたときは、安っぽいケバケバしさに感じたんだよな~。だから、人気が理解できない感じがあったんだ。すごくチープで」
さ「深刻さはまったく無いよ。基本、のんきでしょ、UKロックってのは」
プ「レディオヘッドは、深刻なんじゃない?」
さ「深刻だけど、のんきなところがあるよ(笑)」
プ「ただ、どこか神がかりなところがあるってのが、プラス・アルファなわけだね?そこがオアシス、ミューズなんかとは違うわけだ」
さ「そうね」
プ「『分厚い』サウンドっていうと、最後に、フーファイターズについて語らないと。あれは『壮大なもの』とは異なる分厚さだよ。洗練された『やかましさ』、上質の『うるささ』って雰囲気」
さ「ファーストの頃から比べて、だいぶ変わったね。アメリカン・ハード・ロックの色合いが、年々、濃くなってきて…でも、エアロスミスなんか聴くよりは、よっぽどいい」
プ「ああ、エアロスミスがアメリカン・ハード・ロックの典型か」
さ「そうそう、精神性があるだけ、フー・ファイターズのほうがマシなわけ。あと、デイヴ・グロールのチャレンジ精神があるでしょ」
プ「うん」
さ「いろいろやってるデイヴは、応援したくなるのよ。というわけで、今年はフー・ファイターズをみんなで拝みに行くってことで良いんじゃないの?」
プ「なにか、立派さを感じさせる人間だものな~、デイヴは。病的なところがまったく無くてね」
さ「そういうことを言うと、デイヴのロック・ミュージシャンとしての資質に疑問が出てくるから、やめておきましょう(笑)」
プ「ははは」
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