¥1だったので買っておいた上戸彩の「あずみ」をこの春(2020年4月頃)になってちゃんと見てみた。

ぼけーっと何度か観ているうちにあれこれ気になる点が出て来たので、原作の第一巻も入手して読んで?見て驚いた。

 

あずみたちの初仕事がある集落の子供も赤子も母親も容赦しない皆殺しで、子供たちの殺しっぷりをじいと呼ばれている小幡月斉が木の上で見守っていることだ。

 

映画では月斉に連れられて旅だった子供たちが最初に入った集落で住民が野盗に皆殺しにされるのを手出しするなと傍観させられ、正義感から震えるほど腹を立てているが、実際には真逆なのだ。原作のあずみ達は血も涙もない殺人者集団で赤子を殺すことも厭わない悪鬼の集団なのだ。

 

「人間は何らかの使命を果たすために生まれてくる。役に立たなくなった者には生きる資格はないのだから躊躇わずに殺せ」と云う考え方なのだ。

 

それなのにあずみやながらは何かにつけて「俺たちは戦を、戦のつくる親の無い子を無くしたいのだ。」と云う。劇中で千代(前田愛)が「人殺しの刺客が何を言ってるんだ」と云うが、その通りだ。

 

原作でのあずみ達はこの大量虐殺を思い出すこともなく当然反省もしていない。それこそ漫画あずみの最大の問題点だろう。

 

原作者の小山ゆうって一体なんなんだ。ちょっと聞きにはかっこいい非情で刺激的な言葉、人道的で非難できない耳当たりの良い言葉を適当に並べているだけじゃあないのか?

 

いい加減なつくりの作品だし、原作の残虐性は隠されてしまっていて上戸彩の華麗な立ち回りだけが記憶に残る。だがこんなものを観て喜んでいて良いのだろうかとも思う。