失敗1 歴史に学ばない
--------------------------------------------------------------
西暦869年の貞観地震で今回のような津波が有った

と云うことは社内でも指摘する者がいたのに、そんなお伽話みたいな事に
金が出せるかと却下したらしい。

そして貞観地震についての公式の場での2年前の警告をも黙殺。
その結果、多くの人々に被害を及ぼし、数兆円の損失を招いた。

しかも事故発生後も迅速適切な手を打たなかった。ここを見よう。


関連サイト
(総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会 耐震・構造設計小委員会 地震・津波、地質・地盤合同WG(第32回)議事録)

しかも
 東電、貞観大津波も過小評価か 4メートル未満と推定
と云う記事を見つけた。震災前に出したというが、それは
どう考えても怪しい。

 想定外の自然災害だった

との主張を何とか証明したくて震災後に出したのではないか?
そして津波についての「想定」もはっきりしない。

 3.122mという記事
 5.7mという記事

自然災害についての記録が有れば、それを上廻る規模で再現されると
考えなければならないのに、1000年以上前の記録なんかは夢のような
ものだと嘲笑った幹部がいたらしい。まさに愚か者だ。

地震や津波については間が長くあけばあくほど巨大なものが来ると
覚悟すべきだ。1000年以上前の記録があるなら、明日にでももっと
巨きなのが起きるかも知れないと、恐れなければならなかったのだ。

実際には東電も想定外の津波が来る可能性も知っていた。→ここ

それが現実になった場合の損害は評価しなかったのだろうか?


失敗2 周辺軽視
--------------------------------------------------------------
原子炉は電気が無ければ爆発する。
 「絶対に安全です」
と云うなら、電源は絶対に失ってはいけない。
非常時の海水組み上げポンプも同様だ。

それなのに、
 非常用発電機、ポンプ、重油タンクを低い位置に配置。
 全部で1台しか予備の発電機を置かなかった。
 最後の頼みの綱、電源車はケーブルが合わなかった。

要するに津波が入ってきたら終りと云う造りだった。



失敗3 不十分な危機管理
--------------------------------------------------------------
電源が落ちたら
 バッテリー動作
 それが切れたら非常用電源
 それが駄目なら電源車
 それも駄目なら
  ベント解放
  非常注水、水素爆発予防措置
  ・・・

電源車の所でケーブルコネクタが合わないため接続に数時間。
つまり訓練でここ迄はやっていなかった。

ベント解放で電気が来ていないと弁が動かないことに気付く。
開けるまでに長時間。これも訓練していれば判った筈。

水素爆発対策は4号炉までやられて初めて思いついた模様、

その後も何をやる場合も駄目だったらどうするか考えてない
ような印象が強い。