BARCLAYS Premier League 13-14 第37節
Crystal Palace

3

0-1 3 Liverpool
3-2



ディレイニー

ゲイル

ゲイル

18

53

55

79

81

88

アレン

スターリッジ

スアレス



Crystal Palace
 01 スペローニ
 03 マリアッパ
 02 ウォード
 06 スコット・ダン
 27 ディレイニー
 13 パンチョン(65分→ゲイル)
 15 ジェディナク
 08 ディクガコイ(85分→トム・インス)
 07 ボラシ
 29 シャマフ(71分→マレイ)
 28 レドリー


Liverpool
 22 ミニョレ
 38 フラナガン
 37 シュクルテル
 17 サコー
 02 グレン・ジョンソン
 08 ジェラード
 21 ルーカス
 24 アレン
 31 スターリング(78分→コウチーニョ)
 15 スターリッジ(86分→モーゼス)
 07 スアレス


前節から変更点は1ヵ所。コウチーニョに代わってスターリッジが先発に名を連ねました。


何と言いますか、フットボールの神様は残酷だな、なんて言うことは簡単ですし、陳腐だとも思いますが、やはり現実は時に残酷なものです。
とは言え、個人的な記録という意味合いでもブログを記している以上は、この試合をスルーする訳にも行かないので振り返ってみたいと思います。


私はこの試合できっちり勝ち点3を取ることで十分マンチェスター・シティにはプレッシャーになると思っていました。
ですが、選手たち(と多分ロジャース)はこの試合を“物凄い大量得点で勝たなければ”タイトル争いのライバルへのプレッシャーにはならないと考えたようです。
その考えが選手たちに余計なプレッシャーとして圧し掛かり、彼らの本来のプレイと思考を奪ってしまったような気がしてなりません。
トニー・ピューリスが率いてからのパレスは特にホームで異様な強さを発揮していて、強豪相手にも煮え湯を何度か飲ませていますし、セルハースト・パークのサポーターの異様な熱気はパレスの選手たちには後押しとなり、対戦相手にはプレッシャーとなります。
決して簡単な相手ではなかったはずなのですけどね。


前半はパレスの堅い守備と自分たちのぎこちなさに苦しめられる展開でした。
圧倒的にポゼッションすることはできていましたが、これは中盤辺りまで自由に持たせてもらえたおかげで、自分たちが能動的に奪えたものではありません。
両サイドのフルバックはウィングと見間違えるくらい高い位置を取って、圧倒的に攻撃を仕掛け続けはしましたが、ボックス近辺は堅く守られていて、流れの中からはなかなかこの守備をこじ開けられずにいました。


それでも前半の折り返し近辺でコーナーキックから先制することに成功します。
決めたのはアレン。上手くマークを振り切ってヘッドで押し込みました。
ちなみにアレンはこの試合がリーグ50試合目で、かつこのゴールはリヴァプールでのリーグ戦初ゴールでした。


先制していた後はぎこちなさは大分無くなってスムーズな攻撃が見せられるようにはなっていきましたが、やはりパレスの守備は堅く、追加点とはいきませんでした。


一方で守備においては、時折カウンターを仕掛けられることはありましたが、パレスの攻撃力の乏しさのおかげもあって、危ない部分はほとんどありませんでした。
もちろん、レッズ守備陣も良いパフォーマンスを見せていたとは思います。


後半に入ってもレッズが支配する展開は続きます。


そして、ジェラードの精密なロングフィードをスターリッジが完璧なトラップで受けると、そこから横へスライドするようにドリブルしてから強引にシュート。
これが相手ディフェンスにディフレクトしたこともあって相手キーパーの逆をついてゴール!



その直後にはスターリングとのワンツーからスアレスが巧みにシュートを決めて3点目!
これでスアレスはリーグ31ゴールになり、現行フォーマットのリーグとなってからのトップスコアに遂に並びました。



その後もレッズの攻勢は続き、パレスをどんどん押し込んでいき、決定機もあったものの、追加点は奪えず。
そして、試合も残り10数分となったところで悪夢のようなおよそ10分が続きます。


まず、最初の失点は少し不運なものでした。
左サイドからのボールデッドから始まって何となく中央にボールを運ばれてシュート。ボールがジョンソンにディフレクトしてしまい、ミニョレの届かないところへ飛んで行ってしまいました。


2失点目はカウンターから。
一旦ボールはサイドに流れたもののそこからのクロスをゴール前に詰めていた相手に上手く決められてしまいました。
ただ、それほどスピードのあるカウンターではなく選手たちも戻れていたので、もう1歩詰めていられればという気はします。


3失点目はロングフィードから。
ぽっかり空いていたゴール前に簡単に落とされると、簡単に流し込まれてしまいました。


残りのわずか数分。レッズは何とか勝ち越しを狙いますし、そのチャンスもありましたが、どうしても1点が取れず、結局引き分けで試合終了。


立て続けに失点を許してしまった時間帯は選手たちには明らかに疲れの色が見えました。
先に記した“大量得点で勝たなければならない”と言うプレッシャーがオーバーワークを強いてしまい、いつも以上に選手たちを疲労させたような気がしますし、疲れが細かなミスを呼び、その積み重ねが焦りを呼び、失点に繋がってしまったように思います。


それでも選手たちは皆よくやってくれていたと思います。


最初の失点をするまではミニョレも2人のセンターバックもとても良い守備を見せていました。
フルバックの2人は素晴らしい攻撃参加を見せていましたし、途中まではしっかりとした守備を見せていましたが、ただ尋常じゃない運動量を求められた結果、最後はガス欠を起こしてしまいました。



ルーカスはJ SPORTSの日本語放送では何故かやり玉にあがっていましたが、ジョンソンの攻撃参加をうまくフォローし中盤の広いエリアをカバーして、守備におけるバランスを見事に取ってくれていました。
ジェラードは攻守にわたって不可欠な存在感をこの試合でも示してくれましたし、アレンも気の利いたプレイを何度も見せてくれました。



攻撃陣は言わずもがなです。
スターリングも攻撃のアクセントとなっていましたし、スターリッジも前半は静かでしたが後半では相手の脅威となっていてゴールも決めてくれました。怪我明けだった為かフル出場できなかったことで最後の攻勢に加えられなかったことは残念です。


スアレスも最後はバテバテになってしまいましたが、素晴らしい活躍を見せてくれました。
試合後に嗚咽し号泣したのは、その責任感の強さからでしょう。ただその責任感が彼自身へのプレッシャーとなっていたのかもしれません。


さて、この結果、リーグテーブル上は首位に返り咲いたものの、タイトル争いでは非常に厳しい立場となりました。
ただ、泣いても笑っても残り1試合。最終節はホームでのニューカッスル戦です。
選手たちには胸を張ってアンフィールドに帰ってきてほしいですし、最後に良いパフォーマンスを見せて素晴らしいシーズンの締めくくりとしてほしいです。
きっとアンフィールドは素晴らしい雰囲気になることでしょう。






おひとつポチっと応援のクリックお願いします。モチベーション上がります。
また、コメントやいいねも絶賛受付中です。モチベーションがググッと上がります。
   ↓↓↓
にほんブログ村 サッカーブログ プレミアリーグへ