35週2日
朝のモニターで赤ちゃんがいつもより元気がなく、
午後から先生のエコーでもあまり動いてる感じがしなくて、再度モニターで計測すると、
時々心音がゆっくりになってることがわかって
ものすごい不安に襲われました。


先生がきて、
『赤ちゃん元気ないみたいなので今から緊急帝王切開で出します!』
って突然の決定。


私は心も体も付いていけてないのに、
着々と手術までの準備が整っていきました。


そして、ベットに寝たまま手術室へ移動


入院になってから、もしかしたら...
って思いで帝王切開についていろいろ調べてたので、
手術の流れはだいたいわかっていました。


でも、やっぱり...いざとなると恐かった。。
寒くないのに無意識に体が震えてきて
付き添ってくれている助産師さんの手を握りしめてました。


麻酔で痛くはないけど、
触られていることはちゃんとわかりました。


左右に体が揺らされてる感じがしてきた時に、


『赤ちゃん産まれますよ!』
 

と、先生が教えてくれて
赤ちゃんの産声を聞きたくて耳を澄ませました。


...
...


『おめでとうございます』


と早口に先生が言ってくれて、
でも、赤ちゃんの声は聞こえませんでした。


そのときは
早く産まれたからかな?

って思ってたから
付き添いの助産師さんに
『泣き声聞こえなかったですね』
って話すと、助産師さんは赤ちゃんが連れていかれた方向を黙って見ていて


私の頭もとにいた麻酔科の先生が

『大丈夫。先生が今頑張ってくれてるから。』

と何度も言いにきてくれました。


そういえば、遠くの方で電子機器の音や何人もの人の声が飛び交っているな...
って聞こえるようになってきて


だんだんと
なんかよくないことが起きている...
って不安になりました。


どれくらいたったのか、
1人の先生が私の近くにきてくれて、


『お子さまは産まれたときに呼吸ができない状態だったので、気道確保したのですが、
チューブが入りませんでした。
食道の方に入れると肺に空気が入ったことが確認できたので、今のところ一命を取り留めました。』


と言われました。