50代以上の方は知ってるという人も多いと思います。

 私が子供の頃好きだったマシン、ティレルP34フォード。

今でも根強い人気がありプラモデルも長年販売され続けているので、若い人でも目にした事があるかもしれません。


日本では当時「ティレル」ではなく、「タイレル」と呼ばれていました。マシンにも平仮名で「たいれる」とペイントされていたものもありました。


このマシン最大の特徴は6輪車!

空気抵抗を少なくするため前輪を小さくした為、タイヤのグリップ不足とブレーキ性能の低下が懸念されたので、前輪が2軸4輪になったそうです。


そしてこのマシン、1976年のデビューイヤーに1勝するなどコンストラクターズランキング3位に入っています。

また、この1勝が6輪車が挙げた唯一の勝利になっています。

(数年後にルール変更で6輪車が禁止された為。)


ティレル P34 フォード(ウィキペディア画像より)

あとティレルといえばこのマシンも有名です。

ティレル 019 フォード(ウィキペディア画像より)

F1で初めてハイノーズ(フロント先端が底面から持ち上がった形状のノーズ)とアンヘドラルウイング(フロントウイングが下向きに反り返った形状のウイング)を採用したティレル019フォード。
マシン床下に気流を流し込む事により、路面との間でマシンが路面に吸い付こうとする力(グランドエフェクト効果)を発生させる事を狙った構造です。

日本人初のフルタイムF1ドライバーの中嶋悟と、フランス人ルーキーのジャン・アレジがドライブしたことでも覚えている方も多いのではないでしょうか。

翌年エンジンをホンダに変更したティレル020が登場し、中嶋の引退時の最後のマシンとなりました。
私も鈴鹿で最後の勇姿を見ました。

ティレル 020 ホンダ(ウィキペディア画像より)

あとティレルで思い出すのが、
私が1995年の日本グランプリ終了後にグランドスタンド前の広場にいた時、目の前をチーム創設者にしてオーナーのケン・ティレルがヘリポート方向へ歩くところに出くわし、その長身でがっしりした姿に驚きました。

ケン・ティレル (ウィキペディア画像より)
 


ティレルチームはその後、エンジンをヤマハやフォードに変更した後、1998年にブリティッシュ アメリカン レーシング(BAR)へ売却され、BARホンダとなり、ホンダワークスの撤退によってブラウン メルセデスとなり、翌年から現在のメルセデスAMGチームになっています。

ティレル 022 ヤマハ(ウィキペディア画像より)

ティレル 026 フォード
BAR 002 HONDA(ウィキペディア画像より)

ブラウンBGP001 メルセデス(ウィキペディア画像より)
メルセデスW12(ウィキペディア画像より)



   



  


  


  


 


 

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