9月に参加した日本特殊教育学会のレポートを(やっと😅)ココログに書きました。

 

いつか、きっと -someday soon-
http://blog.blw.jp

 

正直、とてもデリケートな話だと感じ、書くのに時間がかかってしまいました(言い訳です)。

1994年のサラマンカ声明、2006年の障害者の権利に関する条約などを受け、インクルーシブ教育システムの実現を推し進める動きが世界の潮流となってきています。しかし、日本はどうでしょうか。

 

昨年、私は娘を聾学校小学部に行かせるか、公立小学校の普通級に行かせるか、とても悩みました。当時はインクルーシブ教育についてまだほとんど理解していませんでしたが、お姉ちゃんと同じ学校に行くのが楽しいだろうという、シンプルな願いでした。しかし、それに対して反対意見を持つ専門家がいるのも事実です。

 

インクルーシブ教育システムの導入が進んでいる国では、特別支援学校が減少しています。サラマンカ声明にもあるように、障害の有無も含め、いかなる理由があろうとも、全ての子どもを一緒に教育させようというものです。そのような環境で子どもが育つことで、大人になっても全ての人を受け入れようという心が育まれるということでしょう。

 

娘が普通級に通い始めて半年が過ぎましたが、その選択は間違っていなかったと確信しています。また、今後どのような困難があるとしても、それを乗り越える価値があることも理解しました。しかし、最終的には日本の社会がもっと変わろうとしない限り、本当の意味でのダイバーシティは実現しないでしょう。私もそうですが、一人一人が多様性を受け入れられる心を持つことで、ダイバーシティ社会が実現するのです。

 

日本特殊教育学会(2019年9月)レポート 〜インクルーシブ教育と日本のダイバーシティ〜

 

-ポイント-
・特別記念講演「国際バカロレア教育におけるインクルージョン」から、世界標準の「ダイバーシティ」を理解することができた。
・インクルーシブ教育を実現するための具体的なガイドラインとして、「学びのユニバーサルデザイン(UDL)」がある。
・英国やスコットランドにおけるインクルーシブ教育の報告があり、日本と比べるとかなり進んでいるため、インクルーシブ教育のお手本となり得ることが分かった。
・ 全盲の学者である広瀬浩二郎さんの言葉から、たくさんの勇気をもらった。「障害者」と「健常者」というこれまでの二項対立ではなく、本当の意味での共生が必要なのだと感じた。

 

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