主人公の少年はテロ事件が起こる前にタイムスリップする。         

2001年、9月11日、アメリカ同時多発テロ事件。
あの惨劇から8年の月日が絶った2010年、一人の少年が目覚める。
少年は事件の際、テロリストに占拠された飛行機に乗っていた・・・
飛行機は墜落し乗員乗客が全て死んだと思われていたが、
少年は、奇跡的に一命を取り留めていた。
少年は、8年もの長い昏睡睡状態から目覚め、医師から全ての事実を知らされる。


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僕は全てを知った。
だけど信じられなかった。
パパとママが死んだなんて認めたくない。

だけど、僕のボロボロの体は、嫌でも現実を認識させる。
僕は、真実を確認するために、リハビリをする。
家に帰る為に・・・

だけど僕の家はなかった。
誰か別の人が住んでいて、僕の家じゃなった。
僕は、どこに帰ればいいのだろうか・・

後見人とやらが、そばに居たが、その人の家が僕の家なのか?

わからない・・・

でもそんなのどうでもいい。

パパとママがいる所に行こう。

きっと何処かに居るはずだ・・・・

僕は、あてもなく歩き探し続けた。


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少年の名は、アフルレッド、当時6歳で、事件に巻き込まれた。
よって理性的な考え方は、まだ、上手く発達していない。
14歳であり親の遺産により、後見人が一時保護をするのだが、
アルフレッドは、親を求めて町を徘徊してしまう。
偶然にも事件現場の貿易センタービル跡地へと向かい。
そこで、泣き崩れる。

貿易センタービル後は、再開発の最中で工事中で立ち入り禁止である。
足場は、凸凹していたり、穴があいていたりと、危険なところである。

唯一あるものといえば、申し訳ないように立てられた十字架のオブジェである。
開発が進めは、最終的に壊されるかもしれないこの十字架は、
人々にとっては慰霊碑の代わりであった。

もし、この慰霊碑に何か神秘の力があったら・・・
人々の願い、死した人間の生きたい願が込められているとしたら・・・

あるかもしれない。
少年を過去にタイムスリップさせるとかね。



次回、アフルレッド過去へ飛ぶ!