みなさまこんにちは!ご無沙汰いたしております。
アスペによるアスペの子育て実践中の岩堀由美子です。
高校生になった娘がさらに急激な変化を見せているので、今日はその触りを。
これをただの奇跡ではなく、再現性のある希望と思ってもらえるといいんだけど。
重度の読み書き障害でLDのアスペ娘、この春から通信制高校の一年生になりました。授業は基本的に週3日だけですが、気がつけば皆勤賞をもらってました。アクティブラーニングを徹底した授業(取り入れたというレベルではないですね)と、芸大付属の新設校に集まった個性的な先生方と生徒たち、管理されない自由至上主義的な環境が、娘にはピッタリ合ったようです。
幸せそうな娘の姿を眺めながら、本当にありがたいとしみじみ思います。学校に行けば何か楽しいことがある、新しい出会いや刺激、発見がある。毎日、彼女の全身からワクワク感が溢れています。娘のように重い障害と厄介な特性を持って生まれても、本人に合った環境と少しの理解と配慮があれば、今の日本社会の中でも、こんなに幸せに生きられる。
正直、この現実が驚きです。
私は自分自身の経験が酷すぎて、日本の社会にも教育現場にも最初から何の期待もありませんでした。娘が4才で二次障害を発症し発達障害とわかってからは、保育園にも学校にも行かせないで、ひたすらストレスをかけない事を最優先してきました。一般的な躾や教育を目的とする一切の指示だしを封印して、本人の嫌な事はしない、好きな事はことはしたい放題で7年間を過ごしました。目指したのは自己肯定感と安心感、自尊感情と自己効力感の構築だけ。医療、福祉、教育など異なる分野でたくさんの方々の支援を受けましたが、私が求めていたのは発達を促すことではなくて、人に受け入れられる経験、人と繋がる経験、「自分は人に大切にされている」という実感を、娘の中に積み上げる関わりだったと思います。
それでも酷い拘りや偏食、癇癪、パニック、暴言などなど、二次障害の克服にはとても長い時間がかかりました。ずーっと付き合って下さった方々は、「大変でしたね」「お母さん頑張りましたね」と労って下さいますが、一番苦しかったのは本人であり、一番頑張ったのも本人だと思います。私が頑張ったのは、娘の苦しむ姿を見守り続ける苦痛に耐えることだったと思います。
さてさて、11歳で劇的ともいえる変化を見せ、どんどん出来ることが増えて安定し始めた娘は、不登校児に対応する少人数制の公立中学に入学するという僥倖に恵まれ、手厚い支援に支えられて充実した3年間を過ごし、今春開校の芸大附属の通信制高校に進学できました。普通の高校生とはかけ離れた彼女の外見も言動も、そこでは誰にも否定されません。頭ごなしに非難されることも批判されることもありません。最近の娘はいろんな形で同世代の仲間に評価されたり賞賛されたりして、とても気をよくして機嫌よく過ごしています。一生分の承認欲求が高校時代に満たされたら幸甚です。私にとって「承認欲求」は一度完全に満たされたら、未来永劫消えてしまうというイメージなので、。
とはいへ、最近の娘は頭の中がお花畑どころか百花繚乱の花吹雪で、さすがに「この生活を続けていて、高卒資格は取れるんですか?」と、保護者面談で思わず尋ねてしまいました。担任の先生には「お母さん、心配いりません!ゼーッたい大丈夫です!ここは社会ですから!」と、断言していただきました。
「ここは社会」の意味に対する私なりの解釈は、「ここ」も日本社会の一部であり、こういういう人々が集まっている場所、環境、業界も存在するということ。日本の学校に特有の枠組みや慣習の外にも、多様な価値観で形成される社会が拡がっており、各々の場所で各々のシステムやルールが機能しているということ。そして今のところ、娘は自分に合った環境に出会い、適応し活躍しているらしいということ。
こういう事が現実にあるんだなぁという気持ちです。
さてさて、久しぶりに発達障害児を育てる保護者さんとのおしゃべり会を開催します。
日時:7月31日(水)19時~21時
場所:カフェ、アガペハウス 三条新町西入南側、韓国料理内房(アンパンの2Fです)
では、またね!