みなさまご無沙汰いたしております、

アスペによるアスペの子育て実践中の岩堀由美子です。

 

本当にごめんなさい。当日のお知らせになってしまいました。

 

『発達障害児を育てる保護者さんとのおしゃべり会』

 

日時  11月18日(日)18時〜20時

場所  内房(アンパン)韓国料理

  京都市中京区三条通り新町西入る南側

  http://kyotoanpan.web.fc2.com/

参加費  1000円  韓国料理の軽食付き

 軽食をご用意いたしますので、事前申込をお願いします。

yumiko@iwahori-fp.com

09066648403

岩堀由美子

 

先ずは、ブログを更新できなかった言い訳としての近況報告から

(今日の本題は次段落からになりますので言い訳の嫌いな方は先へどうぞ)

先月は8日間の中国滞在の影響で非常に忙しかったのですが、今月は1日の夫からの突然の帰宅連絡を契機に、一気に近年恒例の怒涛の秋に突入しました。とにかく事務作業が苦手で大嫌いな私。夫と娘のために役所へ提出する書類やインターネットサイトと格闘し続けた結果、この間、2度の胸痛発作に襲われニトロのお世話になりました。いつもなら「字々書き」を丸投げできる家庭内支援者である母も、過労で頸椎の持病による麻痺と痺れを発症し、私が母を救急外来へ急送。安静を要するということで、頼みごとをできるような状況ではありませんでした。あらためて、「多忙」や「オーバーワーク」は命がけなのだと再認識したわけですが、誕生日や契約日などの関係で、家族に関わる更新手続や事務作業が集中する怒涛の秋。来年までには抜本的な改革案、対策を準備しないとマジ、ヤバイです。

 

言いたいことはたくさんあるけど、久しぶりだから今日は挑戦的な主張であなたの神経を逆なでするのはやめよう。

 

最近おもしろいと思っているのは、急に娘の進路に口を挟んできた夫の態度。大人になったらイタリアに住みたいという娘に、明後日の方向からドイツをごり押ししてくる(笑)。今、才能のある前衛芸術家の卵が世界中から集まってるのはベルリンで、ゆえが青春時代を過ごすのに最適な環境はデュッセルドルフだと熱弁をふるう。

 

いやいや、ゆえは前衛芸術に興味ないよね?芸術家になりたいとも言ってないよね?ていうか、前から女に芸術は無理だとか言ってたよね?主観も客観もひっくるめて、世界で一番おもしろいとか、最高水準の研究とか、一流の芸術家との交流とか、うちの娘にはなんの因果関係もないよね?そもそも、これまでの子育てからして、うちには「最高」とか「一流」を志向する傾向さえもなくない?

 

つっこみどころ満載なのだが、まぁ、娘が生まれて15年目にして初めて(頑固親父)スイッチ入ったみたいだから、反論はしないで通訳してあげる。娘もふむふむと聞き流してる。

 

夫は娘の自閉症スペクトラムにも重度の学習障害にも関心がない。不登校は全く気にしなかったし、字が読めなくても書けなくても心配しなかった。簡単な計算もできず、地図も読めず、左右や方位が混乱していても気にしない。言動や生活習慣、服装や嗜好がどれほど人と違っても驚きもしない。娘に文句を言うこともなければ、何かを要求したことは一度もない。教育したり躾ようという姿勢もなければ、将来どうなって欲しいと言ったこともない。それが突然、イタリアじゃなくて、ドイツじゃないと駄目なんだと語る語る。笑うしかないが、ちょっとイラッとする部分もあるよね。

 

娘は昨年の春休みに祖母と旅行で訪れて以来、大人になったらフィレンツェに住みたいと言っている。それは「視界が神経を痛めつけない場所」が実在すると知ったから、ただシンプルにそこで暮らしたいという願い。まぁ、同じアスペの母親である私としては、「この酷い花粉症とは死ぬまで共生していくしかない」と覚悟していた人が、何かの偶然で花粉の飛ばない地域を訪れて、初めてアレルギー反応から解放された身体の状態を体験し、「ここで暮らしたい!」と思うようなものだと理解している。

 

子どもの夢を応援する親は多いけど、アスペの私は娘の「~したい」は「要望」だと受け止めて、すぐに実現に向けての手段や方策の検討に入ってしまう。在留資格とか語学学習の時期や場所、学費や生活費を調べたり計算し、具体的に考えてしまう。娘の精神科医は「それがお母さんの特性で得意なこと」だけど、「ゆえちゃんが自分の望みを実現していく道筋は、私たちの思考の枠を超えたところにあるんですよ」と言う。そうかもしれない。そうなんだろう。私が頑張るとズレていくんだろう。本人が考えているのは、「どうしたらフィレンツェで食べていけるか?」「どんな仕事があるか?」「どんな仕事なら自分にできるか?」「どのくらい働けば望む生活ができるか?」。学習障害の自分が一人で外国に住もうというのに、彼女が心配しているのは経済的な事ばかり。「着物で街を歩きたいから自分で着る練習しないと」とか、「離婚が難しいから結婚は簡単にできない」とか、「地元のコミュニティーで知られる存在として、自分の描いた壁画のある街で老後を過ごしたい」とか。

 

私にはわからない。彼女がドクターと何を話しているのかも知らない。人づてに聞く話では、娘には自分の目的や目標があって、そのための計画も立てたりしていて、「その為に今やるべきこと」に取り組んでいるのだという。それは本当に素晴らしい!お母さんは何も聞いてないけど。もしかしたら、聞いてるけど理解してないのかも知れないけど。とにかく、お母さんは素晴らしく嬉しかったよ!

 

さてさて、互いに遠く離れた宇宙に住む、宇宙人親子の話。

 

夫は娘がうんと小さい頃から、彼女の描くものについては「いいんじゃない」という反応だった。

 

「中国でなら食べていくのには困らないだろう」

「好きに描いていても最低限の生活くらいはできる」

「クライアントの要望に応える商業デザインとかは無理だろうな」

「専門教育はいらない。技術的な訓練や基礎もいらない」

「今はまだデジタルで描かせない方がいい」

「なんにしても、ゆえに芸術は無理」

 

娘に関する夫の今までの発言態度はこんな感じ。

それが突然・・・

 

「コンテンポラリーアートの鑑賞には読解力がいる。直観とか感動とは異次元の要求だ。ゆえには哲学としての芸術理論の発展を知る必要がある。芸術に内在する論理を理解しなければならない。そのためには学ぶ環境と議論する仲間が必要なんだ!」

 

自他ともに認める強烈なファザコン娘に、降って湧いたような父の言葉はどう影響するのか?

 

「描くことを仕事にしたいとは思わない」

「お父さんのいう芸術には興味がない」

「思想はいらない美意識が大事」

「美術が芸術じゃないとしても、職人は芸術家ではなくても、神の域にある匠の仕事、作品はあるよね?」

「お父さんが思った事を言うのは別にいいと思う。親って子どもにそういう事を言ったりするもんでしょ?」

 

と、まぁ、こんな感じ。

 

夫と娘の関係はお互いに、「いいんじゃない、愛はあるし」でこれまで来たけれど、やっぱり一度は価値観をぶつけ合ったりもするのかな。願わくは、通訳抜きでやってくれ。中国語を勉強する気配を見せない娘と、勉強して欲しそうにもしない夫。イタリアでもドイツでもいいけどさ、君たちは語学をなめ過ぎてないか?やればできるとは思うけどさ、やらない限りは永遠にできないからね。