春,
僕はここで、恐る恐る 目を醒ました。
君を見た、声を聴いた、名前を知った。
雪を蹴散らし、動き出した。
夏,
授業を抜け出し 君と二人、プールの底で息を潜める。
終業式のベルの声が、僕らの夏を加速させた。
後半戦が、もうすぐはじまる。
秋,
世界はすっかり騒がしくなって、僕ら翳った庭の中。
置いてけぼりで 二人きり。そんな君と僕だって、
眩むような夕陽の中で、いつかはきっと 離れ離れ。
冬,
もう終わりだから。笑いあったのは、今年初めの
銀世界。最後の一週間は、恐れていたよりゆっくで、
花の季節を待つのはやめて、君と二人で校舎の外へ
逃げてもいいと思えたんだ。
二度とは繰り返さない 愛しい季節。
君と何処かで また いつか。