さてさて、なんども申し上げていることではありますが・・・
読み書き困難の娘に文字を書く練習を「一切」させずに育てると、臆せず楽しんで文章を作るようになるということをお伝えしたくて。以下、ゆえのSNS投稿より。
私は、古びた狭いエレベーターの中にいた。最初は私だけだったけど、エレベーターの中に色んな身なりの、色んな歳の、見知らぬ人が、一人、また一人と入ってきた。そして本当に「あっ」と言う間にエレベーターは満員になった。私は一番奥の方で、体を丸くししゃがみこんでいた。
これから起こることが恐くて恐くて仕方なかった。さっさと自分だけでも深い眠りにつきたかったんだけど、そんなことが出来るわけもなくて、私は恐る恐る上を見上げた。すると、チューリップの花束を脇に抱えた可愛らしい幼女が不思議そうにこちらを見ていた。
「そうか…みんな同じか……。」
そう思うと、何故か得体のしれない使命感とか、責任感みたいなものが込み上げてきた。
そうして私はみんなに尋ねた。「出発進行」を言う車掌のような心持ちだったと思う。
「あなたたちは…今、何に囲まれてる?」
そう言った私の目を見て、幼女は不安げに言った。
「わたしはお花にかこまれてる。」
青年は都合が悪そうに言った。
「オレは医者に囲まれてる。」
紳士は他のことに気を取られながら言った。
「ぼくは音楽に囲まれている。」
少年は涙ぐみながら言った。
「僕は絆創膏に囲まれてるんだ。」
老婆は満足げに言った。
「私は思い出に囲まれてるの。」
男性は興奮気味に言った。
「ボクはパパとママと一緒!!」
全員が言い終わると同時に、エレベーターの扉が閉まった。
私はもう一度みんなの顔を見てから言った。
「私はみんなに囲まれてる。」
上昇していくエレベーターの中で、私はこれから起こること全てへの恐れを捨てた。
その後、
乗客たちはシンクロと陶酔感の中で
世界を救った。
ゆえの夢 12歳9ヶ月
読み書き困難の娘に文字を書く練習を「一切」させずに育てると、臆せず楽しんで文章を作るようになるということをお伝えしたくて。以下、ゆえのSNS投稿より。
私は、古びた狭いエレベーターの中にいた。最初は私だけだったけど、エレベーターの中に色んな身なりの、色んな歳の、見知らぬ人が、一人、また一人と入ってきた。そして本当に「あっ」と言う間にエレベーターは満員になった。私は一番奥の方で、体を丸くししゃがみこんでいた。
これから起こることが恐くて恐くて仕方なかった。さっさと自分だけでも深い眠りにつきたかったんだけど、そんなことが出来るわけもなくて、私は恐る恐る上を見上げた。すると、チューリップの花束を脇に抱えた可愛らしい幼女が不思議そうにこちらを見ていた。
「そうか…みんな同じか……。」
そう思うと、何故か得体のしれない使命感とか、責任感みたいなものが込み上げてきた。
そうして私はみんなに尋ねた。「出発進行」を言う車掌のような心持ちだったと思う。
「あなたたちは…今、何に囲まれてる?」
そう言った私の目を見て、幼女は不安げに言った。
「わたしはお花にかこまれてる。」
青年は都合が悪そうに言った。
「オレは医者に囲まれてる。」
紳士は他のことに気を取られながら言った。
「ぼくは音楽に囲まれている。」
少年は涙ぐみながら言った。
「僕は絆創膏に囲まれてるんだ。」
老婆は満足げに言った。
「私は思い出に囲まれてるの。」
男性は興奮気味に言った。
「ボクはパパとママと一緒!!」
全員が言い終わると同時に、エレベーターの扉が閉まった。
私はもう一度みんなの顔を見てから言った。
「私はみんなに囲まれてる。」
上昇していくエレベーターの中で、私はこれから起こること全てへの恐れを捨てた。
その後、
乗客たちはシンクロと陶酔感の中で
世界を救った。
ゆえの夢 12歳9ヶ月
