最近、我が家に車いすがやって来た。
さっそく母が95歳の祖母を、
お歳暮の申し込みにデパートへ連れて行った。
車いすには絶対乗りたくないといって、
牛より遅い歩みを堅持してきたけど、
ついに車いすで行ったデパートは、
とっても快適だったらしい。
95歳という高齢になってなお、
自分でお歳暮を贈りたいという、
祖母の根性は凄い。
私の母は70歳で、
これまで15回の手術をし、
脳梗塞でも入院している。
それでも、今なお、
たくさんの弟子を抱える現役のお箏の先生で、
たくさんのファンに支えられる演奏家でもある。
筝曲家である母を育てたのは、
幼い時から娘に箏を習わせ、
子育てと家事の一切を引き受け、
バックステージを支えてきた祖母である。
母と祖母は離れて暮らしたことのない一卵性親子。
祖母が月に一度のショートステイに行くたび、
母は体調を崩して寝込んでしまう。
それでも今年の母が主催の演奏会では、
祖母が会場へ向かう車の中で失神してしまい、
病院へ運び込まれた祖母の安否のわからないまま、
母は気丈に舞台を勤め上げた。
子どもの時から言われてきたとおり、
「親の死に目に遇えなくても、
舞台に穴は空けられない」
を、母は実践して見せた。
ありがたいことに祖母は家に戻ってきたが、
あの日以来、
自分は最後のチャンスを逃してしまった、
もう母の演奏会を聴くことはないだろうと、
先行きを達観しているようにもみえた。
そして、昨日、
母は再来年のホールを予約した。
「おばあちゃんにもう一度、演奏会を見せる」
今からホールをおさえられる一番早い日曜日、
平成28年2月28日(日)2時開演
京都コンサートホール 小ホール
おいおぃ、自分が生きていられるかどうかも分からないのに・・・
母:「演奏会するし、それまで頑張ってや!」
祖母:「寝たきりになってるかもしれんけど(笑)」
(笑)じゃないし!
生きてるだけで大変だし!
演奏会するのはもっと大変だし!
生命を削って火をつける。
消えかけても、消えかけても、
火をつけ直す。
そんな風に生命を燃やす人たち。
さてさて、灰になるまでやってくれ。
そんなわけで、再来年の2月28日(日)には、
京都コンサートホールへお運びいただければ幸甚です。
さっそく母が95歳の祖母を、
お歳暮の申し込みにデパートへ連れて行った。
車いすには絶対乗りたくないといって、
牛より遅い歩みを堅持してきたけど、
ついに車いすで行ったデパートは、
とっても快適だったらしい。
95歳という高齢になってなお、
自分でお歳暮を贈りたいという、
祖母の根性は凄い。
私の母は70歳で、
これまで15回の手術をし、
脳梗塞でも入院している。
それでも、今なお、
たくさんの弟子を抱える現役のお箏の先生で、
たくさんのファンに支えられる演奏家でもある。
筝曲家である母を育てたのは、
幼い時から娘に箏を習わせ、
子育てと家事の一切を引き受け、
バックステージを支えてきた祖母である。
母と祖母は離れて暮らしたことのない一卵性親子。
祖母が月に一度のショートステイに行くたび、
母は体調を崩して寝込んでしまう。
それでも今年の母が主催の演奏会では、
祖母が会場へ向かう車の中で失神してしまい、
病院へ運び込まれた祖母の安否のわからないまま、
母は気丈に舞台を勤め上げた。
子どもの時から言われてきたとおり、
「親の死に目に遇えなくても、
舞台に穴は空けられない」
を、母は実践して見せた。
ありがたいことに祖母は家に戻ってきたが、
あの日以来、
自分は最後のチャンスを逃してしまった、
もう母の演奏会を聴くことはないだろうと、
先行きを達観しているようにもみえた。
そして、昨日、
母は再来年のホールを予約した。
「おばあちゃんにもう一度、演奏会を見せる」
今からホールをおさえられる一番早い日曜日、
平成28年2月28日(日)2時開演
京都コンサートホール 小ホール
おいおぃ、自分が生きていられるかどうかも分からないのに・・・
母:「演奏会するし、それまで頑張ってや!」
祖母:「寝たきりになってるかもしれんけど(笑)」
(笑)じゃないし!
生きてるだけで大変だし!
演奏会するのはもっと大変だし!
生命を削って火をつける。
消えかけても、消えかけても、
火をつけ直す。
そんな風に生命を燃やす人たち。
さてさて、灰になるまでやってくれ。
そんなわけで、再来年の2月28日(日)には、
京都コンサートホールへお運びいただければ幸甚です。