家族で行った成都の高級レストランと、
反腐敗キャンペーンについてレポートするよ。

写真がないのは話にならないけど、
上手に撮れないんだから仕方がない。

日本も同じかもしれないけど、
本当に高級なレストランは、
ホテルの中や表通りにはないし、
看板も出ていない。
官僚やビジネスマンがこっそり集まって、
めちゃくちゃ快適に過ごす場所。
日本の料亭みたいなコンセプトだけど、
個室以外の開放スペースが大きいのが中国風。

私たちの使った個室は20畳くらいかな?
その辺の喫茶店より大きいお部屋には、
円卓の他に大きなソファーセットがあり、
庭に向かう水辺のテラスにも、
8人分の椅子とテーブルの用意がある。
内装も家具も素晴らしく、
器もお料理の盛り付けも美しく洗練されている。
お料理はもちろん上品な四川料理で、
一番美味しかったのはすっぽん料理。
個室のお手洗いはお花だらけで、
上等のアメニティーセットがそろっており、
「お母さん、物凄く綺麗だから見ておいで!」
と娘がいうような空間。

今回は家族で本当にゆっくり楽しんで、
とても贅沢な経験ができたけど、
恐ろしかったのは、閑古鳥が鳴いていたこと。
中国人が好む大空間がシーンとしていて、
他のお客さんと一人も会わなかった。
本当に日本の料亭みたい・・・

現政権の反腐敗キャンペーンが始まる前は、
このレストランは大人気で賑わっていたらしいけど、
今はだれも怖くて会食なんてできないという。
賑わっているのは庶民が遊ぶ場所ばかり。
人気の火鍋店やピザハットには行列ができている。

反腐敗キャンペーンは庶民の不公平感を慰撫していて、
確かに政府の人気取りにもなっているらしいけど、
誰も中国の社会構造自体が変わるとは信じていない。
中国でビジネスするのに完全にクリーンな方法はないから、
資本家たちは捕まるのが怖くて投資できない。
何もしないで息を潜めているしかない。
新しい産業は生まれず、資本は動かない。
反腐敗キャンペーンの現実は、
ソ連時代の粛清を思わせる恐ろしさだという。
外から想像する以上に、
中国の経済活動はダメージを受けている。
こんなことで格差が解消できるわけもないのに・・・

20年以上にわたって中国と付き合ってきたけど、
今回ほど性質の悪い政権を知らない。
高速で走って来た満員列車に、
急ブレーキをかけたようなもの。
能力のある人たちは保身に必死。

さてさて、
中国はどこへ行く気なんだろう?