うちには95歳の祖母がいる。
ここには、家の外からは見えない、
不思議いっぱいの世界が広がっている。
お年寄りだから動きは亀のように遅い。
しかも、足もともふらふらで、
うっかりぶつかったら危険なので、
おばあちゃんの側では細心の注意が必要。
何時間も水出しっぱなしとか、
窓開けたまま冷房かけてるとか、
お鍋焦がしたりとかは日常。
夏なのに冬服着てたり、
暑いのに冷房切ってたり、
水飲むの忘れて脱水症状になったり、
常に気をつけていないと、とても危険。
毎食後に山盛り飲む様々な薬も、
すべて母が管理している。
色んな意味で、
95歳の人は乳幼児さんに似ている。
親戚から送ってきたお野菜を食べながら、
「お礼の電話をしたい」
と言い出したら、もう待てない。
母が箸を置いて食事中に電話をした。
祖母は耳が聞こえないけど、
電話口に出て一方的に話す。
「何かいただいたそうでありがとうございます。
私はまだいただいてませんが・・・」
おいおい、今、食べてるし。
95歳の物忘れというのは、こういうレベル。
別に、痴ほう症というわけでもないらしいけど、
今聞いたことも、自分がしたことも覚えていられない。
うちでは、家族の予定を毎日ホワイトボードに書いて、
祖母が不安にならないようにしている。
ここまでの話は、高齢者の日常の常識。
押入れの中からアイスクリームが出てきたり、
とんでもないものが冷蔵庫に入っていても、
高齢者と暮らしている人なら、
たぶん、誰も驚かないと思う。
今からするのが本当に凄い話。
おばあちゃんのプライドは天まで届く高さ。
おばあちゃんの根性はダイアモンドを砕く強さ。
95歳の今も、絶対に一人でお風呂に入るのは、
乳がんの傷跡を見られたくないから。
後、おむつを使っていると家族に知られたくないから。
(私たちも、知らないふり通してるし。)
70年間、家を回してきた専業主婦のプライドも凄い。
台所を父にとられた今も、
家計費は祖母が管理して父に渡し、
毎日、家計簿をつけている。
そして、今でも洗濯だけは死守している。
5人家族の洗濯をし、干して、畳んで、アイロンもかける。
ちなみに、祖母の部屋も物干しも2階にある。
先週末から、父と母がそろって東京へ出張した。
今月手術したばかりで出張する母も凄いけど、
祖母の凄さに比べたらやっぱり娘だなというくらい。
自由になった祖母は、猛烈に動き出した。
普段は気温の変化や足もとが危険だからと、
外に出ることを止められているのに、
朝早くから起きだして、
家じゅうのゴミと庭の枯葉を集めてゴミ出し。
炎天下の庭で、鯉の池の水を入れて、
草木に水やり。
祖母にこんなことさせていたら、
私が母に叱られるけど、
95歳の祖母が、
私の言うことなんて聞くわけがない。
ここまできたら、自由にさせてあげるのが、
おばあちゃん孝行だと思っている。
母の留守中に祖母に万一の事があったら、
私が責任追及されるだろうけど、
おばあちゃんは好きにしていたいのだ。
95歳にもなって、
人の言う事なんか聞きたくないのだ。
さてさて、両親が家を空けたとたん、
水を得た魚のように動きまわる祖母。
よろよろの足と、力のない手で、
今は暑い中を洗濯もの取り入れている。
なんでこの人に育てられたのに、
私はこんなに根性無しなんだろう。
周りに気甲斐性がありすぎて、
甘やかされて来たからだな。
我が家は不思議がいっぱいで、
誰も人の言うこと聞かないから、
ストレスも高くて、
コミュニケーションも難しいんだけど、
この人たちと最後まで付き合うというのが、
私のせめてもの根性の見せどころ。
おばあちゃんは生きてるだけで凄いけど、
両親不在の今、本当に輝いている。
ここには、家の外からは見えない、
不思議いっぱいの世界が広がっている。
お年寄りだから動きは亀のように遅い。
しかも、足もともふらふらで、
うっかりぶつかったら危険なので、
おばあちゃんの側では細心の注意が必要。
何時間も水出しっぱなしとか、
窓開けたまま冷房かけてるとか、
お鍋焦がしたりとかは日常。
夏なのに冬服着てたり、
暑いのに冷房切ってたり、
水飲むの忘れて脱水症状になったり、
常に気をつけていないと、とても危険。
毎食後に山盛り飲む様々な薬も、
すべて母が管理している。
色んな意味で、
95歳の人は乳幼児さんに似ている。
親戚から送ってきたお野菜を食べながら、
「お礼の電話をしたい」
と言い出したら、もう待てない。
母が箸を置いて食事中に電話をした。
祖母は耳が聞こえないけど、
電話口に出て一方的に話す。
「何かいただいたそうでありがとうございます。
私はまだいただいてませんが・・・」
おいおい、今、食べてるし。
95歳の物忘れというのは、こういうレベル。
別に、痴ほう症というわけでもないらしいけど、
今聞いたことも、自分がしたことも覚えていられない。
うちでは、家族の予定を毎日ホワイトボードに書いて、
祖母が不安にならないようにしている。
ここまでの話は、高齢者の日常の常識。
押入れの中からアイスクリームが出てきたり、
とんでもないものが冷蔵庫に入っていても、
高齢者と暮らしている人なら、
たぶん、誰も驚かないと思う。
今からするのが本当に凄い話。
おばあちゃんのプライドは天まで届く高さ。
おばあちゃんの根性はダイアモンドを砕く強さ。
95歳の今も、絶対に一人でお風呂に入るのは、
乳がんの傷跡を見られたくないから。
後、おむつを使っていると家族に知られたくないから。
(私たちも、知らないふり通してるし。)
70年間、家を回してきた専業主婦のプライドも凄い。
台所を父にとられた今も、
家計費は祖母が管理して父に渡し、
毎日、家計簿をつけている。
そして、今でも洗濯だけは死守している。
5人家族の洗濯をし、干して、畳んで、アイロンもかける。
ちなみに、祖母の部屋も物干しも2階にある。
先週末から、父と母がそろって東京へ出張した。
今月手術したばかりで出張する母も凄いけど、
祖母の凄さに比べたらやっぱり娘だなというくらい。
自由になった祖母は、猛烈に動き出した。
普段は気温の変化や足もとが危険だからと、
外に出ることを止められているのに、
朝早くから起きだして、
家じゅうのゴミと庭の枯葉を集めてゴミ出し。
炎天下の庭で、鯉の池の水を入れて、
草木に水やり。
祖母にこんなことさせていたら、
私が母に叱られるけど、
95歳の祖母が、
私の言うことなんて聞くわけがない。
ここまできたら、自由にさせてあげるのが、
おばあちゃん孝行だと思っている。
母の留守中に祖母に万一の事があったら、
私が責任追及されるだろうけど、
おばあちゃんは好きにしていたいのだ。
95歳にもなって、
人の言う事なんか聞きたくないのだ。
さてさて、両親が家を空けたとたん、
水を得た魚のように動きまわる祖母。
よろよろの足と、力のない手で、
今は暑い中を洗濯もの取り入れている。
なんでこの人に育てられたのに、
私はこんなに根性無しなんだろう。
周りに気甲斐性がありすぎて、
甘やかされて来たからだな。
我が家は不思議がいっぱいで、
誰も人の言うこと聞かないから、
ストレスも高くて、
コミュニケーションも難しいんだけど、
この人たちと最後まで付き合うというのが、
私のせめてもの根性の見せどころ。
おばあちゃんは生きてるだけで凄いけど、
両親不在の今、本当に輝いている。