しばらく前に、「ゲゲゲの女房」という朝ドラがあって、
「子どもは起こさない」という水木しげるの教育方針が、
めずらしいもののように描かれていましたが。
うちではそれは基本です。
学校へ行っていないんだから、起こす必要がありません。
ゆえに、早く寝なさいということもありません。

二次障害が酷かった小学校低学年の頃は、
昼夜が完全に逆転して、
お昼頃、あるいは午後まで寝ていました。
大人が寝静まった夜中に、
一人でDVDを見ながら朝まで絵を描きます。
そして、大人たちが起きてくると、
数々の力作が散乱していて、
本人は一人で寝に行くという毎日。

こんなことが数年も続けば、
身体の成長にも不安が出ますが、
引きこもりの中高学生がやっていることを、
10年早くやっていると思って放っておきました。
案の定、数年で昼夜逆転生活は終息しました。
夜寝たほうが美容にいいというテレビの情報に、
本人が納得したからです。
同じことを親が言っても響かなかったでしょうが、
時期が来たのだと思います。

今でも娘を起こすことはないので、
日によっては10時間以上寝ています。
でも、次の日に用事があるときは、
前の日から何時に出発と伝えておけば、
子どもは5時だろうと6時だろうと起きます。
起こされれば必ず起きる、
起きなきゃならない理由があるとわかっているからです。

いつも、黙る、待つ、信じる、
という私の方針を繰り返していますが、
実際やるのはものすごく根性がいります。
何といっても年単位で待ちますから、
親の神経が参ります。
朝、娘が自分で起きてくるだけで、
本当にありがたいと思える今です。